小久保裕紀監督(42)率いる新生・侍ジャパンが8日、台北の新荘球場で行われた台湾代表との強化試合(台北)の第1戦を4―2で制した。先制を許しながらも中盤で逆転し、初陣を白星で飾った指揮官は「最初は緊張していたが、うまく乗り越えてくれた」とニンマリだ。
そんな小久保監督には「小久保会」も熱視線を送っている。埼玉県飯能市の「小久保さん」が中心となって、小久保姓だけで結成されたユニークなグループで2002年に発足。明治維新期の短期間に存在した小久保藩のあった千葉県富津市を訪れて“小久保のルーツ”を探る研究をしたり、さまざまな「小久保さん」に会って、約2万3000人ほどいるとされる全国各地の「小久保さん」とのつながりを目指していた。現在は活動こそ休止状態となっているものの、当然ながらメンバーには“小久保姓”への強い思い入れがある。
そもそも小久保監督に対して、同会は現役時代から“ミスター小久保”として注目。発起人の一人でもある小久保勝弘さんは「当時、小久保さんはソフトバンクでプレーをしていましたが、みんなで応援に行こうかという話も出ていました」と振り返る。そんな小久保さんの“代表格”が、今度は侍ジャパンの監督として世界へ羽ばたこうとしているのだから、応援しないわけにはいかない。
小久保勝弘さんが「同じ姓ということで親しみを感じています。報道で活躍を見ていますが、これまでの侍ジャパンから世代交代をしていっている。ご本人も若く40代ですし、金の卵を育てていってほしいですね」とエールを送れば、同じく同会の発起人となった小久保守秩(もりつね)さんも「同姓でもあるし、世界一を目指して頑張ってもらいたい」と話した。
注目が集まる小久保監督。全国の「小久保さん」の熱い思いにも応えたいところだ。
一宮競輪開場63周年記念(GⅢ・毛織王冠争奪戦)は29日、決勝が行われ、関東3番手にいた長塚智広が、猛然と迫ってきた浅井康太に伸び勝って優勝を手にした。