西武・伊原新監督「戦力は十分。勝利に向かう姿勢が足りないだけ」
2013年11月10日 11時00分
――西武は近年、大型補強をしていない。戦力に不安は
伊原監督:今はドラフト制度があって、キッチリと選手を獲得できている。実際、優勝争いにも絡めている。あとはチームが一丸になって、勝利に向かう姿勢が足りないだけ。論語に「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という言葉がある。高めのボールで見逃し三振をしてベンチに戻って「ちょっと高かっただろ?」と聞かれて「高かったですね」と安易に同調していてはダメ。「振らなきゃダメでしょ」と言わないと。それが「和して同ぜず」ということ。そういうことを選手に教えていきたい。
――現在の西武の戦力をどう分析しているのか
伊原監督:他球団と比べて遜色はない。むしろウチの方が勝っている。先発投手はケガさえなければ岸、牧田、菊池、野上、十亀、岡本(洋)と6人の名前がスラスラと出てくる。断然、西武がたけていると思う。キチッとした野球をしていけば当然、優勝しますよ。
――優勝を争うライバルとなりそうなのは
伊原監督:5球団全部ですよ。まあ、今季優勝した楽天は田中(将大)投手に米国で頑張ってもらって(笑い)。資金に余裕ができて補強したくてもそんないい投手が市場にいるわけではない。今季総得点が660点でパ・リーグ1位のソフトバンクは、ここに強力な4番打者が入ってくればかなり怖い。ただ投手には付け入るスキがある。エースの摂津も後半はかなり疲れていた。来年、今までどおりとはいかないんじゃないかな? 東浜はローテに入ってくると思うが。
――今季、西武の本塁打数は86本でリーグワーストだった
伊原監督:来季は中村がフルで出るし、浅村が今年と同じくらい(打率3割1分7厘、27本塁打、110打点)打ってくれれば問題ない。遊撃は鬼崎、金子、永江で競争させる。2年目の金子は足も速いし、プロにも慣れたはず。期待している。二塁は片岡でいく。
――その片岡は国内FA権を取得した
伊原監督:絶対に残ってほしい。俺は残ると思っている。「FAより足を治すのが先だろ?」と片岡に言っておいた(笑い)。涌井にも「絶対に必要な戦力」と言ってあります。
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