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【ゴルフ】

比嘉が首位浮上 米ツアー日本人最年少V見えた

2013年11月10日 紙面から

◇ミズノ・クラシック <第2日>

15番、バーディーを決めガッツポーズする比嘉真美子=近鉄賢島CCで(木戸佑撮影)

写真

 ▽9日、三重県・近鉄賢島CC(6506ヤード、パー72)▽曇り、気温18・5度、風速0・7メートル▽賞金総額120万ドル、優勝18万ドル▽77選手(米ツアー42人、日本ツアー35人)▽観衆4860人▽日米両ツアー共催

 初日11位発進の比嘉真美子(20)が6バーディー、ノーボギーの66をマーク。通算8アンダーまで伸ばして大山志保(36)=大和ハウス工業、一ノ瀬優希(25)=加賀電子=とともに首位に立った。アマチュア時代から海外志向の強い比嘉に、日本人最年少での米ツアー競技Vの期待がかかる。賞金ランク首位の森田理香子(23)=リコー=は66で初日の61位から15位へ躍進。同2位の横峯さくら(27)=エプソン=は71で41位と低迷している。

 先月11日にやっと20歳になったばかり。昨年のプロテスト合格から、今季前半戦で2勝して大会初出場の比嘉が、持ち前の攻撃ゴルフで一気にリーダーボードを駆け上がった。

 11番までに3バーディーを奪った後、勝負どころの終盤で3連続バーディーを追加。14番は残り148ヤードをピンそば1メートルに、15番は6メートルのパットを沈め、16番では3メートルのチャンスをきっちり決めて、首位浮上だ。「ノーボギーというのがすごく良かったと思います。コースコンディションも良くて気持ちよく回れた」。目の前に“米ツアー優勝”というニンジンがぶら下がっている。

 もともとは、高校卒業と同時に日本ツアーを経由せず米ツアー挑戦を考えていた。「美香ネエ」と慕う故郷・沖縄の先輩、宮里美香らにも相談しながら「やはり日本できちんと力をつけてから行きたい」と、今の道を選んだ。すでに6月までに2勝、そして初参戦した全英リコー女子オープンでも日本人最高の7位に入るなど、この半年間で経験も濃密に重ねてきた。「自分の長所が生かせるようになってるかなと思う」と自己分析している。

 平均270ヤード級のドライバー飛距離は、米ツアーの飛ばし屋たちと比べても見劣りしない。パッティングや小技にも日々磨きをかけてきた。「あした優勝っていうのがベストだと思うけど、それにはすべてのパワーを出さないと。やるべきことを、後悔しないようにやっていくだけ」という。

 1年前は「お酒はまったくダメだと思うんですけど、ちょっと鍛えて、一度はオシャレなバーとかに行ってみたい」と、「成人の夢」を話していた比嘉。20歳30日となる最終日(10日)に勝てば、それが生まれて初めての「勝利の美酒」となる。 (月橋文美)

 

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