ザリガニは泥臭い?
日本ザリガニ研究所


 アメリカザリガニの肉は、イセエビの肉と比較すると水分が約10%多いようだ。味に敏感な人には、多少水っぽく感じられることがあるでしょう。しかし、料理の仕方(熱のかけ方)によっては身がひきしまる。


 ザリガニを食べると「泥臭い」と言う人がいる。本当でしょうか?なぜ、泥臭いのでしょうか? ザリガニは、雑食性である。ザリガニは、泥に繁殖した微生物も食べる。ザリガニは、微生物を食べるために泥を食べる。だから、ザリガニの腸には、泥がギッシリ詰まっている。ザリガニを食べる時は、泥の詰まった腸を取り除くか、料理する前に泥抜きする(腸内の泥を排泄させる)必要がある。
 泥の詰まった腸を取り除いて食べるか、泥抜きしたものは、泥臭いなどということはない。私は、ニューオリンズのレストランで、試みに腸に泥の詰まったザリガニを1匹食べてみた。泥臭いどころか、とてもまずくて食べられたものではなかった。

 腸に泥が詰まっているザリガニを食べて、泥臭いというのは理解できなくもないが、ザリガニを食べたことのない人でも、ザリガニは泥がある水溜りに棲んでいるから泥臭いという人もいるようだ。これは誤解である。泥に潜っているアサリや、泥の中で育つレンコン、クワイ、土の中で育つジャガイモ、サツマイモ、ダイコン、ニンジンなどを泥臭いとか土臭いという人はいるだろうか?


アメリカザリガニの食べたか

 ザリガニを料理する前に、共食いしないようにして泥抜きする。適当な水温であれば 1〜2日間で泥が抜ける。剥き身にする場合は、ザリガニをさっと茹でてから殻を剥ぐ。泥抜きしていないザ リガニを剥き身にする場合は、腸を取り除く。腸を取り除くのであれば、泥抜きの必要はない。泥抜きしていないザリガニをそのまま茹でて食べる場合は、食べる時に腸を取り除く。腸は背側にあるので、殻を剥ぎ背側の薄い肉の層を剥ぐと腸が見える。腸を取り除いて料理したザリガニの味はカニのようで、好評。ザリガニをそのまま茹でたのを食べるのに、日本では抵抗があるようだが、外国では好まれている。
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