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【グラニュース】


ピクシー“鉄のカーテン”

2013年11月10日 紙面から

険しい表情で選手の動きに目を光らせるストイコビッチ監督=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)

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 名古屋グランパスのドラガン・ストイコビッチ監督(48)が9日、首位・横浜Mいじめへ“鉄のカーテン”をひいた。前日練習では非公開で戦術を最終確認し、内容については一切口を閉ざした。オープンな姿勢の指揮官にしては珍しい情報管制で相手をかく乱し、敵地でひと泡吹かせる。

 クラブハウス記者室の窓にはブラインドと即席の白い布。グラウンドからはストイコビッチ監督の大声が聞こえてきた。完全シャットアウトで約1時間、横浜M戦に備えて戦術を最終チェックしたもようだ。

 ストイコビッチ監督は「細かいことは言いたくないし、公にするのはバカげている。マリノスの監督だって同じことをしているだろう」と語った。非公開練習であっても、問われればスタメンを公表することも厭わなかったピクシーが、一転して貝になった。

 指揮官が醸し出す異例のピリピリムードは、優勝を目指す横浜Mへの対抗心の表れだ。ピクシーは「明日はわれわれのクオリティーを見せるいい機会だ。どちらが優れているか判断してもらえるだろう」。チーム力では劣らないと強調した。

 ひた隠しにしたフォーメーションは、3日の磐田との練習試合で好感触を得たダニルソンをサイドに置く新布陣ではなく、ダニルソンがボランチに入る4−4−2が採用される可能性が高い。今シーズンの基本形だ。

 「どんな戦術であれボールを奪わないことには始まらない。こぼれ球、五分五分のボールをものにしたい」と話したのはMF藤本。奇をてらわない布陣は、純粋な戦う気持ちを呼び覚ますきっかけにもなるか。

 ピクシーは「勝つためにすべてを出し切るしかない」と締めた。退任へのカウントダウンが進む指揮官が最後の意地を見せる舞台がやってくる。 (木村尚公)

 

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