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フィギュア:浅田、トリプルアクセル失敗でも1位

自国開催のGP第4戦NHK杯SPで

 日本の女子フィギュアスケート界のスター・浅田真央(23)が、自国で開催された国際スケート連盟(ISU)フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズのショートプログラム(SP)で、得意のトリプルアクセルを失敗したのにもかかわらず1位に立った。

 浅田は8日、東京・国立代々木競技場特設アイスリンクで行われたGPシリーズ第4戦NHK杯SPで71.26点を出して1位になった。

 技術点(TES)が36.89点、構成点(PCS)が34.47点だった浅田は、66.03点の鈴木明子(28)を5.23点差と大きく引き離して首位に立った。3位は62.83点を出したロシアの新星エレーナ・ラディオノワ(14)だった。

 浅田の同日の点数は、200点台で優勝した今季GPシリーズ第1戦・スケートアメリカのSPで自身がマークした73.18点に及ばないものだった。また、2009年の世界フィギュアスケート国別対抗戦で立てたSP自己最高点(75.84点)に比べ4.58点少ない。

 しかし、浅田の決め技であるトリプルアクセルで両足着地という失敗をしたことを考えると、70点台のスコアは高めの点数と言えるだろう。今季GP第1戦からこれまでで、女子SPで70点台を超えたのは浅田だけだ。

 トリプルアクセルを前面に押し出して来年のソチ冬季五輪金メダルを目指す浅田としては、五輪シーズンに出場したGPシリーズ2大会とも着地に成功できなかったことが悩みの種となっている。

 前回のGP第1戦SPではトリプルアクセルで「技の出来栄え点」(GOE)が-1.43点、フリーではジャンプが回転数不足と判断されGOEが-3点だった。

 自国で行われた今回の大会でもトリプルアクセルでパーフェクトな点数とはならず、不安の声も上がっている。

 ショパン作曲の「ノクターン」に合わせて演技を始めた浅田は、最初の構成要素であるトリプルアクセルでのミスを乗り越え、2番目の課題であるトリプルフリップを見事に決めた。

 続くチェンジフット・コンビネーション・スピンはレベル4、フライングキャメル・スピンもレベル4と安定した演技を見せた。しかし、ジャンプの課題であるトリプルループ+ダブルループのコンビネーションジャンプでも回転数不足と判定された。

 浅田は9日に行われるフリーに出場し、今季GPシリーズで2回目の優勝に挑む。

ソウル= キム・テギュ記者
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