2013.11.10 04:04(2/3ページ)

阪神・藤浪の理想『球児+ダル』で“キュウジッシュ”や!

練習前、靴の上にカマキリを乗せて玉置を脅かす阪神・藤浪=安芸市営球場(撮影・白鳥恵)

練習前、靴の上にカマキリを乗せて玉置を脅かす阪神・藤浪=安芸市営球場(撮影・白鳥恵)【拡大】

 第2クール初日、藤浪の改造に取り組む『プロジェクトF』の全貌が、明らかになった。なんと最終目標は『球児+ダルビッシュ』。二人三脚で歩む中西投手コーチが、夢のコラボフォームを解説した。

 【球児の上半身】

 これまでは土台となる下半身へ重点的にメスを入れてきたが、リリースポイントについて初めて言及。「藤浪に『どういうイメージだ?』と聞いたら『球児さん』と返ってきた。まだ球児ほどボールを(指先で)つぶせるイメージではない」。描くは、虎の絶対守護神として君臨した藤川の、激しいスピンの効いたリリースだ。

 【ダルビッシュの下半身】

 「(藤浪の)動きはダルビッシュに近い」としたうえで「違うのは(ダルは)左足が着地してから(腰が)捻転する」と指摘。つまり、左肩が開かず、しっかり左足を踏み出してから腰が回るダルと違い、藤浪は左肩と左足が三塁方向へ入りすぎることで、腰が早く開いてしまう。そこを、修正していくわけだ。

 【“キュウジッシュ”の完成】

 ダルのような腰が開かない軸回転から、球児のような叩きつけるリリース。これが実現すれば、メジャー2年間で29勝の剛腕エースと、阪神で220セーブを挙げた絶対守護神が融合。まさに、最強の“キュウジッシュ”が完成する-。

 「人それぞれ体も違うので、どういうフォームが理想かわからないですけど…。これから体もできてきて、その都度変わると思います」

 藤浪はあくまで流動的を強調した。型通りの“モノマネ”をするつもりはない。偉大な2人の長所を自分に合うよう、吸収していく決意だ。

【続きを読む】