被災地の子供たちとふれあった新井。来季は4番に君臨する姿を見せる(撮影・仲道裕司)【拡大】
「(昨オフは春季)キャンプに間に合うかどうか、暗中模索だった。今は自分でやりたいことができている」
今春は1軍キャンプスタートも、リハビリのため途中帰阪。開幕1軍こそ果たしたが、140試合で打率・267、15本塁打、70打点。4番は最後までなく、5、6番が主。4番と4番以外-。その重みが雲泥の差であることを痛感した。
「肩さえ治ればライバルはいない。昨年も同じようなこと言ったけど。来年? 楽しみやね」
そう。確かに昨年も同じことを言った。何度目か、と揶揄されても構わない。来季こそ違う。それを証明する。(阿部 祐亮)
★熱き思いで実現
この日の交流イベントは主催者側と新井らの被災地に対する熱き思いが合致し、実現した。新井は労組プロ野球選手会会長を2008年12月から4年間務め、2011年の東日本大震災後も継続的な支援活動を計画していた。「(被災地での『新井杯』などを)やりたいと思っていたけれど、タイミング的にできなかった。自分が何かできればと思った。みんなとふれあえてよかった」と白い歯をこぼした。
今季の新井
★2月14日 1軍キャンプに帯同しながら2012年途中に痛めた右肩のリハビリを続けていたが、背中の張りを訴え、打撃練習を回避
★同17日 和田監督が2軍のキャンプ行きを通告。同19日に高知・安芸へ合流
★3月15日 鳴尾浜で初のシート打撃を行い、7打数3安打
★同16、17日 教育リーグ・中日戦(ナゴヤ)に「4番・一塁」で実戦復帰
★同29日 開幕1軍に間に合い、ヤクルトとの開幕戦(神宮)は代打出場。右翼へ適時二塁打を放った
★4月7日 広島戦(マツダ)に「6番・一塁」で初スタメン。4打数無安打
(紙面から)