2013.11.10 04:03(2/3ページ)

掛布DCの教え!虎・中谷、ステップ小さく20センチ革命や!

確かに小さくなった中谷の歩幅

確かに小さくなった中谷の歩幅【拡大】

 足下のわずか20センチが、劇的な変化を呼ぶかもしれない。将来の4番に指名された大砲の改造計画が始まった。掛布DCに付き添われ、中谷が新フォームに挑戦した。

 「まだぎこちないけど、合うと思ったら取り入れたい。まだ打球が変わったかまで考えられないですが、意識してやっていきます」

 まだ「手応え」とは言い切れない。それでも若虎は、明日の自分に期待していた。きっかけは特打でDCから助言をもらった、ステップ幅だ。

 「ステップが体の割に大きかった。(大きいと)下の回転が使えなくなる。『小さくして下半身のねじれから回転する力で打ったら?』と。20センチぐらいかな。だいぶ違う」とDC。その理論を本人もすぐ体感した。

 「ステップが広いと、体が前にいくことも多くなると思うんで」

 重要なのは、軸を作って体の回転をバットに伝えること。200スイング以上でサク越えは10数本にとどまったが、終盤は伸びのある打球がネットを揺らした。過去に構えでスタンスを変えたことはあったが、ステップを変えるのは初という。重心が必要以上に前に出てしまう悪癖の矯正に、大きなヒントを得た。

 前日8日、「4番」について語った掛布DCは「1、2年は外国人の力を借りるだろうけど、その後は…」と主砲育成を宣言。候補に挙げたのが高卒3年目の今季、1軍出場無しに終わった中谷だった。3年計画へ、さっそく着手。2人の様子を見て、南球団社長までがグラウンドへ。社長、ミスタータイガース、そして和田監督が見守る豪華な特打となった。

【続きを読む】