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【フィギュア】真央「レベル上がっている」自己最高207・59点GP連勝

スポーツ報知 11月10日(日)7時4分配信

【フィギュア】真央「レベル上がっている」自己最高207・59点GP連勝

ファンの声援に手を振りながら場内を1周する浅田

 ◆フィギュアスケート GPシリーズ第4戦 NHK杯第2日(9日、東京・国立代々木競技場) 女子フリーを行い、浅田真央(23)=中京大=が自己最高の合計207・59点で2年連続4度目の優勝を飾った。自身の記録を更新する日本人最多のGP通算13勝目を挙げ、GP成績上位6人が進むファイナル(12月5〜7日、福岡)に一番乗りで進出が決定。10年バンクーバー五輪銀メダルで出した205・50点の自己ベストをシーズン前半で塗り替え、ソチ五輪金メダルに手応えをつかんだ。鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=は3位。GP初出場の宮原知子(15)=関大高=は5位だった。

 フィニッシュした真央は、珍しく歯を食いしばる表情を見せた。「最初のアクセルで足ついちゃったな〜という感じ」。前日のショートプログラム(SP)に続き、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で両足着氷。フリーでは回転不足となった。課題にしていた3回転フリップ―3回転ループもを跳べず、悔しさが顔に出た。

 それでも、10月のスケートアメリカで跳べなかった後半の2回転半―3回転トーループは成功。フリーの136・33点は、3月の世界選手権銅メダルで出した134・37点を上回る自己最高だ。「スケートアメリカよりも1段も2段も階段を上がった。自分のレベルが上がっていることを実感している」と笑った。

 課題のジャンプに手応えを深めた。「今回のフリーはアクセルの失敗にかかわらず、2連続3回転と2回転半―3回転を跳びたい」。強い決意を持って臨んだが、3回転半の次に予定した2連続3回転は3―2回転。09年3月の世界選手権以来の成功はならなかった。

 今季は2連続3回転を跳ぶ女子が増えているが、真央が跳ぶフリップとループの組み合わせは最高難度。成功率が落ちたためバンクーバーでは封印したが、基礎点10・4点の2連続3回転は同8・5点の3回転半と並ぶ得点源になる。「今回は悔しいけど、次への課題になった」と前を向いた。

 3回転サルコーが2回転になるなど細かいミスは出たが、3回転半を2度決めたバンクーバーの合計点をシーズン序盤のGPシリーズで超えた。バンクーバーのフリーはラフマニノフ作曲「鐘」の重厚な音楽に押されていたが、今季は同じラフマニノフでも「ピアノ協奏曲第2番」に調和した表現力が武器。佐藤信夫コーチ(71)は「柔らかな滑りで音楽(リズム)を取りやすくなった」と評価した。

 ソチでは、バンクーバーのようにフリーで2度の3回転半を跳ぶのが今後の目標。五輪2連覇を狙う金妍兒(韓国)は今季GPシリーズを欠場しているが、再び頂点を争う。「金妍兒選手とはバンクーバーのように大きな最高の舞台で、たくさんの注目の中で滑るのは刺激になる」。ライバル撃破と集大成の金メダルへ力強く進む。

最終更新:11月10日(日)7時24分

スポーツ報知

 
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