女子中学生誘拐:闇サイト共謀の3人逮捕 警視庁
毎日新聞 2013年11月08日 07時24分(最終更新 11月08日 08時42分)
東京都大田区の路上で6日夕、中学1年の女子生徒(12)が誘拐され、母親が現金2000万円を要求される事件があり、警視庁捜査1課は7日、男3人を身代金目的誘拐容疑などで逮捕したと発表した。発生から約3時間後、盗まれたナンバープレートを付けた軽ワンボックスカーが府中市府中町の甲州街道を走行していたのを検問中の府中署員が発見し、車内にいた女子生徒を無事保護した。3人はインターネットの闇サイトを通じて知り合っており、同庁で経緯を調べている。
監禁容疑で逮捕されたのは、埼玉県加須市、会社員、羽田(はた)宏明(43)と沖縄県宜野湾市、無職、宮城元貴(みやぎげんき)(24)の両容疑者。監禁と身代金目的誘拐容疑で逮捕されたのは沖縄市、同、田場龍之介容疑者(23)。
羽田、宮城両容疑者の逮捕容疑は6日午後5時ごろ、大田区田園調布の路上で女子生徒に「道を教えてほしい」と声を掛け車内に連れ込み、同7時50分ごろに保護されるまで監禁したというもの。田場容疑者の逮捕容疑は監禁に加え、6日午後6時50分ごろ、公衆電話から女子生徒宅に電話をかけ、「7日午後7時までに2000万円を用意しろ」と要求したとしている。
捜査関係者によると、宮城容疑者と田場容疑者は以前からの友人で、1週間前に沖縄から出てきた。羽田容疑者とは闇サイトで知り合った。事件当日の6日朝は羽田容疑者が埼玉県久喜市でレンタカーを借り事件に及んだことも判明した。
捜査1課によると、羽田、宮城両容疑者は「女子中学生を拉致したことは間違いない」と容疑を認めている。田場容疑者は7日午後に神奈川県厚木市のコンビニエンスストアにいるところを確保され、「金のことは知らない」と供述。いずれも女子生徒との面識はなく、「目の前にいたから狙った」と話しているという。【松本惇、山崎征克、神保圭作】