女子中学生誘拐:スピード解決は「偶然」 盗品検問で発見
毎日新聞 2013年11月08日 07時22分
発生約3時間後のスピード解決は、「偶然」の産物だった。東京・田園調布で6日、女子中学生が3人の男に連れ去られた身代金目的誘拐事件。逮捕の決め手になったのは盗品ナンバープレートを捜していた地道な検問だった。
羽田容疑者が運転する軽ワンボックスカーが東京都府中市の検問で停止を求められたのは6日午後7時50分ごろ。今年3月に江戸川区で盗まれたナンバーが、レンタカーに付け替えられていた。
捜査関係者によるとこの際、当番勤務についていた警視庁府中署地域課の3人が後部座席の裏の荷台で手首と足首をバンドで縛られ、粘着テープで目隠しされて転がっていた女子生徒を見つけたという。幹部は「この事件とナンバー盗難は全く別の話。手配されているものに迅速に対応した結果だ」と話す。【松本惇、山崎征克、神保圭作】