サウナルームの辺りには「水分補給を」という張り紙がしてあることと思うが、汗をかいたあとの水分摂取は脱水状態を招かないために必須である。脱水状態になれば、めまい、頭痛、倦怠感などをうむし、血液の濃度が濃くなる分、脳梗塞のリスクも高まる。こんなときに甘いスポーツドリンクやジュースで水分補給するのは危険であるし、体重が落ちたから、と甘いものを口にするのはご法度だ。
“血液ドロドロの元凶”をイメージさせるような食べ物といえば、揚げ物やラーメン、霜降りステーキなどが思い浮かぶが、脂質だけではなく、糖質だって充分に元凶となるのだ。血行不良からくる冷え症やむくみ、肩こりなどをうったえる人には、甘いもの好きの人が少なくない。これも、糖質過剰の食習慣によって血液がドロドロになり、血行不良を起こしやすい環境を作ってしまっているのだ。
血行不良を改善する栄養素としてはビタミンEが代表的だが、ビタミンEは、強い抗酸化力をもち、細胞の老化を防ぐ、若返りのビタミンでもある。でも、ビタミンEを多く含む野菜といえばモロヘイヤや大根の葉、かぼちゃ、赤ピーマンなど、男性の食事記録ではあまりみかけない面々。いくらやツナ缶、ウナギなどにも多いが、それも、日常的な食材とは言い難い。ならば、ビタミンE豊富なアーモンドなどの種実類をおやつにつまみつつ、日頃口にする油脂は多少割高でも少量で鮮度が高いうちに使い切れるものを選ぶのが良さそうだ。食欲が増すこの時期、甘いものばかりで老け込まないようにしたいものだ。
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