オトコを上げる食事塾 笠井奈津子
【第36回】 2013年10月28日 笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

朝食代わりのケーキほど危険なものはない!?
太らずに甘いものを食べるためのルール

 サウナルームの辺りには「水分補給を」という張り紙がしてあることと思うが、汗をかいたあとの水分摂取は脱水状態を招かないために必須である。脱水状態になれば、めまい、頭痛、倦怠感などをうむし、血液の濃度が濃くなる分、脳梗塞のリスクも高まる。こんなときに甘いスポーツドリンクやジュースで水分補給するのは危険であるし、体重が落ちたから、と甘いものを口にするのはご法度だ。

 “血液ドロドロの元凶”をイメージさせるような食べ物といえば、揚げ物やラーメン、霜降りステーキなどが思い浮かぶが、脂質だけではなく、糖質だって充分に元凶となるのだ。血行不良からくる冷え症やむくみ、肩こりなどをうったえる人には、甘いもの好きの人が少なくない。これも、糖質過剰の食習慣によって血液がドロドロになり、血行不良を起こしやすい環境を作ってしまっているのだ。

 血行不良を改善する栄養素としてはビタミンEが代表的だが、ビタミンEは、強い抗酸化力をもち、細胞の老化を防ぐ、若返りのビタミンでもある。でも、ビタミンEを多く含む野菜といえばモロヘイヤや大根の葉、かぼちゃ、赤ピーマンなど、男性の食事記録ではあまりみかけない面々。いくらやツナ缶、ウナギなどにも多いが、それも、日常的な食材とは言い難い。ならば、ビタミンE豊富なアーモンドなどの種実類をおやつにつまみつつ、日頃口にする油脂は多少割高でも少量で鮮度が高いうちに使い切れるものを選ぶのが良さそうだ。食欲が増すこの時期、甘いものばかりで老け込まないようにしたいものだ。


◆編集部からのお知らせ◆

当連載の著者・笠井奈津子さんが赤坂サカス徒歩1分の場所にカウンセリングルームを開設。リラックスする空間で、食事カウンセリングを受けられます。詳しくはこちら

「最近、疲れがとれないなぁ…」「昔よりもモテなくなったなぁ…」
男の自信をなくす前に読んでほしい、当連載『オトコを上げる食事塾』の著者・笠井奈津子さんの新刊『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』が好評発売中!

忙しいビジネスマンこそ必見の“出世に効く食事力”。頑張っている人に読んでほしい1冊です。

この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る

笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。


オトコを上げる食事塾 笠井奈津子

男も35歳を過ぎれば、体のあらゆるところにガタがくるもの。昨日の酒がなかなか抜けない、太りやすくなった、集中力が続かない、髪の毛がよく抜ける…。そんな症状を食事で改善できるとしたら?経営者や管理職セミナー、企業研修で多くの男性ビジネスパーソンの食事を指導している栄養士・食事カウンセラーの笠井奈津子氏がデキる&モテるビジネスパーソンになるための食事のルールをご紹介。健康的で若々しい体は食事からつくっていきましょう。

「オトコを上げる食事塾 笠井奈津子」

⇒バックナンバー一覧