汚染水:せき外側に漏出 基準値の140倍検出
毎日新聞 2013年11月09日 20時51分(最終更新 11月09日 21時13分)
東京電力は9日、福島第1原発の汚染水貯蔵タンクを囲うせきにたまった水が、せきの外側に漏れ出たと発表した。水量は不明で縦約80センチ、横約1メートルの範囲にたまっており、ベータ線を放出するストロンチウム90が東電の暫定排出基準(1リットル当たり10ベクレル)を上回る140ベクレル検出された。排水弁周辺に隙間(すきま)が生じ、漏れた可能性があるという。東電は「近くに排水溝がなく、海に出た可能性はない」と説明している。
東電によると、9日午後1時10分ごろ「H6エリア」のタンク群のせき(高さ30センチ)にたまった水(深さ約12センチ)が漏れ出ているのを、巡回中の協力会社社員が発見した。排水弁は閉まっていた。【河内敏康】