無許可で北朝鮮訪問の猪木氏に懲罰動議　陳謝が有力

議院運営委員長室に向かうアントニオ猪木氏

　日本維新の会のアントニオ猪木参院議員（７０）が参院議院運営委員会理事会の渡航不許可の決定に従わず北朝鮮を訪問した問題で、自民、民主、公明、みんな、共産の各党は８日、懲罰動議を山崎正昭参院議長宛てに提出した。

　懲罰動議が可決されれば、参院では１９５２年以来６１年ぶり。国会法では、懲罰として〈１〉戒告〈２〉陳謝〈３〉一定期間の登院停止〈４〉議員の身分を失う除名―が定められている。最も重ければ議員バッジを失う可能性もあるが、ルール違反は当選後初めてであることを考慮し、与党内では「陳謝」で落ち着くのではないか、との見方が出ている。

　猪木氏はこの日、議運委の岩城光英委員長の事情聴取に応じ「ルール違反は承知していたが、手続き的に承知していないところがあった」と説明。「今後は十分に注意する。申し訳ない」とおわびした。聴取後、報道陣には無言で、国会を後にした。

　一方、日本維新の会は、週明けに党としての対応を決定する見込み。橋下徹共同代表は大阪市役所での会見で、懲罰動議について「国会内のルールに違反しているなら、しかるべき対応が出て当然」と突き放した。

（2013年11月9日06時02分  スポーツ報知）

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