フジテレビ系「ものまね王座決定戦」などで島倉千代子さんの「人生いろいろ」のものまねをし、再ブレークのきっかけをつくったコロッケ(53)が8日、都内で会見に応じ、「かけがえのない方。もう会えないのが寂しいです」と涙を流した。芸能界からは島倉さんの死を悼む声が相次いだ。
都内で仕事中に訃報に接したコロッケはこの日夜、「さきほど聞いて、動揺していて、正直信じられない。まだウソであってほしいと思っています」と、涙を流し、悲しみにくれた。
「自分が皆さんに『コロッケ』を覚えてもらった大切な一人。島倉さんがいないと僕自身も芸ができなかった」と話し、「自分は、ものまねでふざけているのに、あんなに優しく受け止めてくれる。観音様です。いろんな意味で人生の先輩でした」と語った。初共演の際に遠慮ぎみに演技したところ、「もっとふざけてね。もっと首を振っていいからね」と、お墨付きをもらったことを振り返って「(共演は)夢のような時間でした」と振り返った。
また、島倉さんが「人生いろいろ」のジャケット撮影で使用した茶色系の着物を、ファスナーで早替えができるように改造して贈られた思い出や、島倉さんが以前「一生に1回やりたいのよね。(コロッケが)私の歌を歌っているときに私が(後ろを)通り過ぎる(ギャグ)やっていい?」とコラボを持ちかけたことを明かした。
最後に会ったのは昨年4月、大阪・新歌舞伎座の公演にゲスト出演してもらったときで、ここ1年はメールも途絶えていたといい「もう、メールしても届かない」と唇をかんだ。「具合が悪いなんて口に出さないんですよ。入院も知りませんでした。いままでさんざん苦労された方なので、ゆっくり休んでください。すぐにはできないけど、また(ものまねを)やらせていただきます」と神妙に語った。
[2013/11/9-06:00 スポーツ報知]