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ホリエモン、獄中カーストを語る 「人生初の”上司”ができた」

堀江:うちの工場は特殊な工場だからいじめられない。そのトップの人だけ、めんどくさかったのは。

川上:なんでそんなトップの人嫌なんですか?

堀江:単純にトップの人は順繰りなんで。

川上:一番古いだけ?

堀江:そう、一番古いってだけ。その衛生係っていうのは、要は階層になってて、衛生係とその他一般工になってるんですよ。衛生係は4人なんですよ。で、あと30人くらい普通の人が居るんですよ。普通の人は足が不自由な人とか、障害者の方と、痴呆症の人とか、そういう人ばっかなんですよ。立場弱いし、その人達から僕に何か言われる事はないんですよ。だから問題は衛生係だけなんですよ。

川上:衛生係の中で、堀江さんがNo.2まで登りつめたっていうのは。

堀江:単純に順繰りなんですよ。

川上:長かったっていう事ですか? 刑期が長いって事ですか?

堀江:ただやっぱり駄目な奴も居るんですよ。駄目な奴は追い越すんですよ、僕が。

川上:そこでちゃんとあるんですね。

堀江:衛生係でもパシリがいるんですよ。こいつなんかいじめられっ子だなみたいな奴が居るんですよ。可哀そうだけど。

西村:やっぱり刑務所の中でもそういう人はそうなっちゃうんですか?

堀江:完全にスクールカースト。

西村:刑務所でもそうなんだ。

堀江:刑務所は、よりそうでしょ。だってスクールカーストが出来るのが何故かと言うと、閉じ込められた狭い環境に居るから、カーストが出来ていくわけじゃない? 自由に行き来できる環境の中でカーストなんて出来ないですよ。出来てもすぐ解消するでしょ。刑務所のカーストっていうのは、もうびっちり決まっているんですよ。

西村:刑務所ってそういうのが出来ないように作ってあるんじゃないですか?

堀江:っていう建前だよね。刑務官とか、別にそんな一番上の人がガーっと言ってても怒んない。注意しないしね。

川上:まぁ、面倒くさいですよね。

堀江:面倒くさい。だから、先生がスクールカースト注意しないのと一緒。だって先生もそっちの方が楽なんだもん。

川上:まあね。

堀江:先生も楽だから、カーストを禁止しないわけじゃん。利用してるわけでしょ? スクールカーストっていう本読んだんですけど、まさにその構造が激しくなったのが刑務所ですよ。だからそのトップの人は、刑務官にとっては楽なんですよ。体育会系縦社会なんで。そいつも絶対刑務官には逆らえないわけじゃない? 楽ですよ。あいつだって部下だったら楽だと思うもん、僕も。

西村:やっぱりそういう感じで、同じようなものができるんですね。

堀江:だから下にいる人間は面倒くさいよね。ただ僕ちょっと身につまされる所があった。あの、上司として、元。

川上:そんな感じの事を?

堀江:僕もやってたなみたいな。

川上:やってたね。

西村:やってたんですか?

堀江:そこまで酷くないと思うよ。別に会社だから逃げれるし、僕そんなに怖くないし。

川上:いやーでもね、最近上司って理不尽な事言いますよね? それで自分で気付いてないよね。

堀江:だからこれは俺のなんか……。

西村:今のは客観的な話なのか、自分の自己紹介なのか、どっちなのか多少気になったんですけど。

堀江:僕はすごい身につまされるというか、これちょっと自分に…。因果応報です。自分に返ってきたんです、あれが。

川上:会社の中でやってた事が?

堀江:そうですそうです。結局そういう事なんですよ。そういう事なんだなと思って我慢してましたね。しゃーないなっていう。

川上:それは絶対そうですよね。

堀江:自分はもうそういうの体験してきてるから、こいつも初めて、たぶん人生初上司なんだろうなって思ってた。

西村:確かに最初で最後の上司かもしれないですね。

川上:そっか、堀江さんって社長以外社会人やってないんですね。

堀江:そうそう、社会人やってないんですよ。まぁ、それはしょうがねえな。ある程度しょうがねぇな。

西村:そういう意味でいい経験してるじゃないですか。

堀江:まあね。

川上:人格者ですよ、ほぼさっきの挨拶は。僕すごい感動してたのに大笑いして…。この二人の濁った応え。

西村:長いんだもん(笑)。

※続きはニコニコにて有料公開となります。

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