日刊スポーツ 11月9日(土)21時48分配信
<フィギュアスケート:グランプリシリーズ第4戦・NHK杯>◇9日◇東京・国立代々木競技場
【写真】両手を挙げ歓声に応える浅田真央
浅田真央(23=中京大)が、自己ベストとなる207・59点で優勝を飾り、GPファイナル(12月、福岡)出場を決めた。
フリー演技で代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は両足着氷となった。それでも、進化する自分に手応えを感じていた。
「昨日(SP)は足をついてしまって…今日も足をついてしまって…、本当に今日とびたい気持ちは強かったけど、それができなくて残念」。コメントとは裏腹に表情に悲壮感はなく、むしろ笑顔だった。
「バンクーバー(五輪)のシーズンに比べたら、いい状態でアクセルは進んでいる。みんなの前で早く完璧なアクセルをとべるようにしたい」。
完璧ではなかったが、安定感は抜群だった。冒頭の3回転半ジャンプはちょっぴり納得いかなかったものの、自慢のスタミナにモノを言わせ、後半に入ってもステップのキレが落ちることはなかった。
軽快に、そしてダイナミックに。浅田の演技は観客席だけでなく審査員のハートもわしづかみにした。終わってみれば、進化途上にもかかわらず、銀メダルを獲得した3年前のバンクーバー五輪(205・20点)を2・39点も上回っていた。
NHK杯の勝利で、GPシリーズ13勝目。98年長野五輪銀メダルのミシェル・クワン(米国)と並び歴代2位の通算勝利数となった。
「まだまだ上にいけると思うので、1歩でも2歩でもレベルアップした姿をファイナルでみせられるようにしたい」。
今シーズン限りでの現役引退を表明している浅田だが、リンクを離れる最後の日まで、さらなる高みを目指すつもりだ。
最終更新:11月9日(土)21時57分
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