| 神戸から到着し、柵の中に入る出目太くん=西海市、長崎バイオパーク
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「泳げなかったカバ」として知られる長崎バイオパーク(西海市西彼町)の人気者、カバのモモ(メス・19歳)の新しいお婿さん候補、出目太(でめた)くん(1歳)が7日、神戸市立王子動物園から同パークに到着した。出目太くんは昨年10月に生まれたばかりで、モモとカップルになれば、年齢差18歳の"年の差婚"。関係者は「うまく仲良くなってくれれば」と期待を寄せている。
同パークの伊藤雅男副園長によると、モモは昨年2月、夫のムーに先立たれて独り身に。当時、国内の動物園に適齢期のオスがおらず、再婚相手探しは難航したが、この後に神戸で出目太くんが誕生、縁談がまとまった。
出目太くんは約730キロの道のりをトラックで10時間かけて移動した。到着後は、箱からゆっくりと出て周囲を確認。モモなど4頭が暮らす柵のすぐ隣に入った後、水浴びも楽しんだ。体重は約300キロで、まだモモの5分の1。環境の変化による刺激を考慮し、互いに姿が見えないよう、間仕切りで目隠しをしている。
対面は週明けの予定。伊藤副園長は「出目太くんはまだ母親が恋しい年頃で、神戸では甘えん坊だった。まずは群れの中で遊びながら仲良くなってもらい、モモと同じぐらいの大きさになったらカップルになってほしい」と話している。