秘密保護法案:「政策検証困難に」歴史学研究者ら反対集会
毎日新聞 2013年11月08日 20時10分(最終更新 11月09日 00時10分)
歴史学の研究者約20人が8日、東京・永田町の衆院第2議員会館で特定秘密保護法案に反対する緊急集会を開いた。「公文書の公開がますます限定され、政策の歴史的検証が困難になる」「日本の研究・学術レベルが低下する」などと訴えた。
日本中東学会長の栗田禎子(よしこ)・千葉大教授は「外交などの国の指針の意思決定を国民から遠ざける」と批判。欧米に比べて遅れている日本の情報公開や公文書管理の現状を訴える人も多く、一定の期間が過ぎた秘密文書の原則公開を求める研究者もいた。
集会は歴史学研究会委員長の久保亨・信州大教授や同時代史学会代表の吉田裕(ゆたか)・一橋大大学院教授らが呼びかけた。【青島顕】