東京電力は8日、福島第一原発の作業員の増員や、待遇、労働環境の改善などの緊急対策を発表した。汚染水漏れなど作業員による単純ミスが相次いでおり、原子力規制委員会から対策をとるよう求められていた。

 東電によると、8月に発覚したタンクからの高濃度汚染水漏れまでは、タンクの見回りや、漏れにくいタンクへのつくり替えなどを担当する作業員は100人だった。今後、320人態勢に増やす。

 労働環境の改善策として、作業員1200人が入れる大型の休憩所も建設。2014年度末までに発電所近くに3千食を提供できる「給食センター」をつくる。また、作業員の賃金を上げるため、汚染水をためる新たなタンクの組み立て作業などを発注する際に、賃金上昇分を見込んで発注する。