◇ミズノ・クラシック<第1日>
▽8日、三重県志摩市・近鉄賢島CC(6506ヤード、パー72)▽晴れ、気温20・6度、風速3メートル▽賞金総額120万ドル、優勝18万ドル▽78選手(米ツアー42名、日本ツアー35名)▽観衆2672人▽日米両ツアー共催
身長153センチと出場選手中最も低い中村香織(27)が4バーディー、1ボギーの69をマークし、首位に1打差の2位発進した。初のシード入りが確定したばかりで、将来は和スイーツの店を持ちたいという。初出場の米ツアー大会で「和菓子のように日本の良さをアピールしたい」と意気込む。首位は4アンダーの大山志保(36)=大和ハウス工業。賞金女王を争う横峯さくら(27)=エプソン=はイーブンパーの36位、森田理香子(23)=リコー=は2オーバーの61位。
現在賞金ランク40位でプロ7年目にして念願のシード権獲得を確実なものにした中村が、個性を十分に発揮して1打差2位発進。「先週の初日にギックリ腰をやってしまって、まだ練習も控えめにしかできない」とのことで、いつもは毎朝コースの脱衣所でストレッチがてらAKBの新曲に乗せたダンスを行っているが、この日は断念。だが、アプローチとパットでスコアをつくり、好発進にニッコリ。
1、3、5番で4メートル、4メートル、5メートルのバーディーパットを沈め、前半9ホールは10パット。後半も1バーディー、1ボギーにまとめた。「米ツアーの試合は初めて。朝からめちゃテンパっちゃって。プレーでは落ち着けたんですけど、18番終わったら今度は(同組の海外選手と)握手していいのかハグするのか…なんてドギマギ」と、女優・宮地真緒似の笑顔を見せた。
小学生時代には器械体操で全国制覇の経験もある。最近は「ゴルフも30歳ぐらいまでかなと思ってたけれど、岡本綾子さんに言われてできる限り長くプレーしたいと思うようになりました」という。だが、その先には「和菓子が大好きなので、京都か神戸あたりで“団子カフェ”を開店したい」との夢も。「大きな外国人選手と回ったら、なんか日本をアピールしたくなってきますね」。小兵の“和テイスト”なゴルフで初Vを狙う。 (月橋文美)
この記事を印刷する