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【芸能・社会】

3年前に肝臓がん発症 マネジャーら数人にしか知らせず

2013年11月9日 紙面から

島倉千代子さんの思い出を語る八代亜紀=東京・虎ノ門で(稲岡悟撮影)

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 歌手の島倉千代子さんが亡くなったのを受け8日夜、所属レコード会社「日本コロムビア」の原康晴代表取締役社長兼COO(54)と蔵田佳隆A&R本部副本部長(54)が東京都港区の同社で会見した。

 原社長らによると、島倉さんは3年前に肝臓がんの発症が認められ医師から告知を受けていたという。その後、入退院を繰り返すも肝硬変を併発。のどに影響がない冠状動脈塞栓(そくせん)術という術式で11年2月、同年8月、昨年5月の3度にわたって手術を受けたが、今年の5月からは体調不良で仕事をセーブし、6月に入院。結局、生前、最後のステージとなった、予定されていた同月21日の宮崎・延岡公演には出演したものの再び入院。10月に退院し自宅で療養していたが、今月6日に体調を崩して入院。8日朝、容体が急変し亡くなった。女性マネジャーとその友人が最期をみとったという。

 島倉さんの病気を知っていたのは数人だけ。しかし、蔵田副本部長は「ご本人は気丈で周囲に気付かせないようにしていた。9月ごろには『自分がそういう時は香典を受け取らないで、島倉千代子としてお別れしたい』と申しておりました」と話した。

 来年に向け島倉さんは、歌手・南こうせつに新曲を依頼。タイトルが「からたちの小径(こみち)」として完成済み。10月の退院後、島倉さんは体調不良でスタジオに足を運べなかったが、自宅に器材を持ち込んでレコーディングを行ったという。

 来年、同社は記念BOXを発売し、新曲も収録予定だった。蔵田副本部長は「(BOXの発売も含め)これから検討する」とした。

◆会うといつもハグ 八代亜紀

 日本コロムビアの後輩で演歌歌手の八代亜紀(63)も同社で会見した。

 八代はこの日、金沢市でテレビ番組の収録を行っていたが、訃報を受け急きょ帰京。

 今春に音楽イベントで会ったのが最後だったというが、「元気がない感じで『大丈夫ですか』って言ったら、『大丈夫。75歳になったので一から頑張ろう』と言っていた。会うといつもハグして、女子会のようなハグ。でもその時は、ゆだねるようなハグだった。まさか病気だとは思わなかった」と目を潤ませた。

 

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