
フラクタル幾何学によって、私たちの自然を見る目を変え、「雲は丸くなく、海岸線は滑らかではないこと」を数学的に説明した科学の世界の巨人=マンデルブロが示す「金融市場の本当の姿」。 正にバイブル!!この本を読んだからトレードで利益を出せるという類の本ではありませんが、相場の値動きについて焦点を当てた傑作です。この本を読めば、リスク管理の重要性が良く分かると思います。
数学者であり、経済学者でもあるベノワ・B・マンデルブロの著書です。相場の値動きを数学的観点から研究して得られた見識を、数式を使わずに非常に分かりやすく解説してあります。また、従来の金融工学に対して異論を唱え続けた筆者の集大成でもあります。
まず、従来の金融工学の
仮定として言われている
・人間は合理的で利益のみを追求する
・価格の変異が独立で同じ分布(正規分布)にしたがっている。
・市場に記憶はないと言うランダムウォーク理論を徹底的に否定し、相場の値動きはベキ分布に従っていると言っています。
もし相場の値動きが正規分布に従うのであれば、ブラックマンデーのような値動きはありえないと言うわけです。(もしあったとしても、宇宙創生から現代までに1回あるかないかのレベル)
学者ではなく、相場師ならば感覚的にでも理解している事でしょう。結局は
「何事も起こり得る」のです。
そして話はフラクタル理論へ展開していきます。フラクタル理論とは、図形の一部分と全体が自己相似になっているものを指します。例えばこの様な図形です。他にも木の枝の広がりなど自然界にも沢山見られるようです。

これを相場に例えると、年足、月足、日足の縦軸と横軸のスケールを消して見比べた場合、見分けがつきません。振幅の絶対値は異なりますが、比率としては大きな差はありません。個人的な経験を言えば、1時間足でも5分足でも同じ事がいえると思います。つまりは、どの時間足でも同じような動き方をするというわけです。複数の時間足をみてトレードする方にはとても重要な概念でしょう。
相場では通常「ありえない」ことが何度もあったことが沢山指摘してあります。投機・投資をする以上はこの「ありえない」ことも十分起こり得ると念頭において相場に挑む必要があります。
LTCMも「ボラティリティは正規分布に従う」という砂上の楼閣を大前提にして破綻しました。リーマンショック後もこの理論に囚われるトレーダーが大勢います。
ブラックスワンが現れたときにどう対処すべきかを考えさせてくれる一冊です。バートン・マルキールに読ませてやりたいです。
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