日本原子力研究開発機構は、東京電力福島第一原発事故で放出された放射性ヨウ素131による土壌汚染の地図を発表した。事故の約3週間後に米エネルギー省が航空機モニタリングで測定した上空の放射性物質の値から、地上での量を新手法で推定した。
放射性ヨウ素は甲状腺に集まり、甲状腺がんのリスクを高めるが、半減期が約8日と短くて消失が早く、実測値は少ない。
地図は2011年4月3日の地表分布。原発から10キロ圏外は北西方向に分布しており、放射性セシウムの分布と傾向は一致したが、10キロ圏内では南側にも拡散していることがわかった。1平方メートルあたりの沈着量が100万ベクレルを超える地域はいわき市まで広がっていた。
ただ、4月3日以前の航空機モニタリングのデータは全地域そろっていないなどの理由で使えなかったことなどから、今回の手法をヨウ素131の被曝(ひばく)量の推定に使うことは難しいという。
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