福岡県警東署の元警部補、中村俊夫被告(49)の汚職事件の第2回公判が1日、福岡地裁(野島秀夫裁判長)であり、犯人隠避罪の審理が行われた。中村被告は収賄罪については認めているが、暴力団福博会系組幹部らによる覚醒剤事件で犯人をかくまったとする犯人隠避罪を否認しており、検察側の証人として部下の警察官や暴力団関係者らが出廷した。
証人尋問は中村被告の部下で東署の巡査部長の検察側尋問から開始。巡査部長は中村被告から、判明していなかった犯人の実名に関して同会系組幹部、吉田一幸被告(48)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=と告げられ、「暴力団関係者から聞いたのだと思った」と話した。
その後、上司の中村被告が自ら吉田被告の取り調べを担当したことについては「当時は忙しく、不審に思わなかった。今、考えれば捜査を止めるためだったと思う」と弁護側の反対尋問に答えた。取り調べの結果は「通り一遍の話しかなかった」と言われたという。
また、中村被告の事件後、他の事件で捜査した関係者らから「どうせ俺の話も(暴力団側に)抜けとっちゃろう」と警察からの情報流出を疑われ、信用されなくなったと明かした。
続いて出廷した吉田被告は中村被告による覚醒剤事件の取り調べに対して「中村さんに全部げたを預けます」と話し、容疑を認めたと証言。だが、中村被告は直後にパソコンを打ちながら共犯者の実名を挙げて「関係ないっちゃろ」と独り言をつぶやくように嘘の供述調書を作成し始めたという。吉田被告は「組幹部を通じて話ができていて、見逃してくれるのだと思った」と述べた。
中村被告は3月20日ごろ、恐喝事件の捜査情報を漏らした見返りとして、男2人から現金約10万円を受け取った収賄罪のほか、2月上旬に捜査した覚醒剤事件で福博会系組幹部をかくまうために虚偽の供述調書を作成したとして、犯人隠避と地方公務員法違反の罪で起訴されている。
被告
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