トランス脂肪酸、米国で禁止へ-FDAが動脈硬化リスク指摘
11月7日(ブルームバーグ):米食品医薬品局(FDA)は7日、クッキーやクラッカーなどに使われているトランス脂肪酸には動脈硬化のリスクがあり、全般的に安全だと認識することができないとの暫定的な判断を示した。
FDAは判断は最終的なものではないとしながらも、トランス脂肪酸の事実上の禁止につながる可能性があると説明。1940年代から商業的に幅広く使われてきた食材が米国から段階的に締め出されることになる。
ハンバーグFDA局長は電話会見で、何も最終決定されていないが、「ほぼ確実にこの方向だ」と言明した。
マクドナルドなどの食品店チェーンは、心臓病につながるコレステロールに関係しているとしてトランス脂肪酸の使用をすでに取りやめているが、FDAは依然としてスナック食品や焼き菓子、植物性ショートニングなどに一般的に使われていると指摘している。
米食品メーカーのゼネラル・ミルズは、業界はここ数年トランス脂肪酸への依存を減らしていると説明。同社広報担当のクリスティー・フォスター氏は、「大きな展開だ。食品各社は迅速にFDAの要請を検討し対処しなければならなくなる」と指摘。米国で小売りされている同社の商品については、「すでに9割超で『トランス脂肪酸ゼログラム』との表示がなされている」と語った。
原題:Trans Fats Face U.S. Ban as FDA Deems Ingredients Unsafe(2)(抜粋)
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更新日時: 2013/11/08 14:56 JST