あのコメダ珈琲を韓国系ファンドが買収
2013年2月号 [ライフ・インサイド]
韓国系買収ファンドのMBKパートナーズは喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を展開するコメダ(名古屋市)を買収する方針だ。コメダ株の約8割を保有する国内最大手買収ファンド、アドバンテッジパートナーズ(AP)と最終調整に入っており、買収額は400億円規模となる見通し。MBKの傘下でコメダ珈琲店は韓国、台湾などへの進出を急ぐようだ。
1968年に創業されたコメダ珈琲店は名古屋発祥の有名企業で、08年にAPが創業者から株を買い取り、首都圏や関西、北陸、四国への進出を加速させた。人気の秘密はゆったりとした席と「名古屋式」の過剰感があるサービス。全ての飲み物には無料で豆菓子が付き、モーニングコーヒーにはトーストなどが付く。顧客の回転数を競う既存の外食チェーンとは真逆の心遣いがファンを増やしているようだ。12年2月期決算(単体)は売上高90億円、営業利益22億7600万円、営業利益率は ………