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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・

政治分野ではアメリカの諜報工作対象外の日本?

 ちょっと前ですが、先月下旬の『フラッシュ』でコメントを採用していただきました。「日本の安全保障にとってのリアルな脅威とは?」といった特集だったのですが、自分は広い意味での「サイバー攻撃」を挙げてみました。
 また、先週火曜、TBS「朝ズバ」で文字コメントのみ採用していただきました。NSA盗聴問題でした。
 また、昨日深夜のフジテレビ『ワイドナショー』に呼んでいただき、やはりNSA盗聴問題について解説させていただきました。

 NSAは携帯電話からネットまで、その気になればかなりの個人情報を盗み出す能力を持っているようですが、それなりに手間がかかることなので、効率という点も重要になってきます。
 で、日本に対してはどうなのか?といったことが気になるところですが、スノーデン情報によれば、NSAとCIAの共同盗聴作戦部門「特別収集部」(SCS)は世界の80ヵ所に拠点を設置していたものの、日本は入っていないとのこと。『ワイドナショー』でも話しましたが、在日米国大使館で日常的に盗聴オペレーションをやっていたと思っていたので、これは少々意外でした。
 米大統領が外交政策を決定する際、日本政府のホンネを知る必要というものが、たぶんそれほどないということかと思われます。かといって、全然興味がないということはないでしょうし、駐日要員はそれなりに情報収集はやっているでしょうが、要は優先順位ということでしょう。NSAやCIAも予算/要員も限りがありますから、それなら他の国で、ということなのでしょうね。
 もっとも、日本の政界や官界なら、ジャーナリズム関係者経由とかも含め、ヒューミントだけでかなりな情報が流れるでしょうし、それで充分ということなのかも。ちなみに昨日の米紙報道によれば、日本は政治部門ではなく、経済部門では諜報工作のターゲットになっていたようですが。
  1. 2013/11/06(水) 00:13:15|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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