東京電力福島第1原発の汚染水問題で、国際原子力機関(IAEA)の海洋モニタリング専門家は7日、東電などが福島県沖で実施している海水試料の採取方法を調査後、同県いわき市で記者会見し「国際的な標準に従ったやり方で、非常に信頼できる」との認識を示した。
IAEAモナコ海洋環境研究所のオズボーン所長は、IAEAの評価ではないと前置きしつつも、「日本でのモニタリングは包括的で、信頼でき、透明性があると理解した」と強調。IAEA放射分析研究所のニース所長も「これ以上の良い方法はない。国際的なやり方と同じだ」と述べた。
専門家2人は7日、原子力規制庁職員らと東電の採水船に乗り、第1原発から約15キロの範囲内で放射性物質分析のための海水試料を採取する状況を調査した。