伊豆大島土石流:災害から3週間 自衛隊の態勢縮小へ
毎日新聞 2013年11月05日 19時46分(最終更新 11月05日 20時17分)
台風26号による東京都大島町(伊豆大島)の土石流災害から6日で3週間となる。自衛隊などは態勢を縮小し、行方不明者の捜索を継続する方針だ。
被害の大きかった元町地区では5日、感謝を伝えようと大島交通安全協会が「警視庁・自衛隊・消防の皆さんありがとうございます!」などと書いた手製の横断幕を4本用意。町立つばき小前では、児童約20人が横断幕とともに自衛隊車両などを待ち受け、「ありがとう」と手を振った。隊員は敬礼で応えた。
自衛隊は5日以降、現在の1200人から600人に態勢を段階的に縮小。警視庁の態勢も4日以降、200人から100人に減らし、今後は災害対策課員や鑑識課員ら約10人を加えた約110人態勢を維持する。東京消防庁の捜索人員も5日、98人から21人に縮小した。
警視庁は5日、4日に遺体で発見された女性1人の身元を確認。これまでに死者35人のうち34人の身元が判明、5人が行方不明となっている。【三木陽介、小泉大士】