下田版 2013年09月14日
県賀茂健康福祉センターは13日、下田市中の県下田総合庁舎で、自殺対策ネットワーク会議を開いた。各市町の地域包括支援センターや医療機関、警察、消防など、関係機関から約30人が参加。講話と各機関の取り組みの紹介、意見交換を通して情報を共有し、連携強化を図った。
講話では県精神保健福祉センターの坂本久子主査が講師を務め、自殺の現状と課題をテーマに県と賀茂地域それぞれの自殺死亡率の推移や原因・動機、職業別自殺者割合などのデータを提示。賀茂地域の自殺については、県と比べて男女ともに自殺死亡率が高く推移していること、職業別では自営業や家族従業員の自殺の割合が高いことなどを挙げた。また、坂本主査は自殺へのプロセスも説明し、「自殺を考えている人のサインに早急に気付いて話を聴いてあげてほしい」と呼び掛けた。
その後、参加機関の取り組み紹介と意見交換が行われた。
【写説】自殺の現状の報告や意見交換が行われたネットワーク会議=下田市中の県下田総合庁舎