NPO法人・POSSEに関する認識の相違が不気味な件
では、一歩進むためにはどうすれば良いか。一つの方法として、実際に問題の解決に向けて動いている団体に加入し、共に活動をすることが挙げられるのは間違いない。特に労働問題に興味がある人は、NPO法人・POSSEの活動に興味を持っていたりするのではないか。posseは現在、ホームページ上でボランティアスタッフを募集している(http://www.npoposse.jp/activity/soudan_staff.html)。
「だから、POSSEのボランティアに応募してみよう!」・・・と薦めるのが今日の記事の目的ではない。むしろ、posseの活動や問題提起に好印象を抱いた場合でも、活動参加の意思決定を慎重に行った方が良いのではないか?と言うためにこの記事を書いている。
posseに関して、次の有名なまとめがある。
まとめの具体的な内容は、各人で確認していただきたい。端的にいえば、posseが脱退した者への盗聴を指示したり、突如高額な寄付金を求めたりしたということが書かれている。【今野晴貴】新左翼カルト・NPO法人POSSEに注意!【ブラック企業】(http://matome.naver.jp/odai/2136367280864865401)
posseに論考を寄稿したことがある山本一郎さんも、上記のまとめを参照した上で「POSSEや今野晴貴さんが何者であり、どんな運動に身を投じてきた御仁であるかは、まあ、結構知られた話ではあります。そういうことを分かって付き合う人もあり、知らずに加担する人あり、その辺は文字通り様々であります」、「新左翼がどうとか、その程度のこと匿名告発など頂戴しなくてもみんな知ってますから」と述べている(http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/05/post-0a62.html)。山本さんとしては、POSSEの過去はともかく現在は有意義な活動をしているのだから、posseと関わることに問題は無いというスタンスらしい。これは妥当な考え方だと思うし、これを受けて僕自身も「過去に問題はあったんだろうけど、現在はきちんとした活動をしているのなら、過去のことをあれこれ言うことはないだろう」と考えるに至っていた。
しかし最近分かったのだが、一方でPOSSEのスタッフの認識はまた違うようなのだ。上述のまとめに関して、POSSEのスタッフが次のようにつぶやいている。
山本さんは「まとめの内容は本当だけど、それを承知したうえで付き合う」というスタンスだったわけだけど、スタッフはまとめの内容を「全部真っ赤な嘘」と言っている。この事実認識の相違は一体何なんだろうと思わずにはいられない。@nobsakura これはスタッフも認識済みで、全部真っ赤な嘘です。積極的な主張をする個人や集団は、諸々の理由から難癖をつけられやすく、それが流言(デマ)として広がってしまうことがよくあります。
— kamiya (@captain_odagiri) August 4, 2013
まとめの内容を見る限り、さすがに「全部真っ赤な嘘」というのは少し考え難かった。なぜなら
@osugi81 注文いただいた書籍、入荷しました。POSSEと母体と言われる京大政経研=都立大グループ、この連中が起こした都立大や中大での悪行は古い話では無く少し前の事ですからね。その悪行を目にした者は少なからずいるし、私のフォロワーにも都立大での被害者がいますし。
— えのき堂 (@skoda130rs)March 6, 2013
このような、被害者の存在を知っていたり、あるいは自分がトラブルに巻き込まれたりしたというつぶやきが見られるからだ。まとめの内容がすべて嘘だとすれば、POSSEに対して気の毒だと思う。しかし、まとめの内容に真実のものがあるのにそれを嘘としているのなら、POSSEのことを少なからず怪しいと感じざるを得ない。このような認識の相違の存在が不気味だと感じるがゆえに、POSSEの活動への参加を考える人に対して慎重な意思決定をするよう薦めたいと考えている(なお、posseの本は勉強になるのでそれは薦めたい)。@aiharatakuya その噂のトラブルに巻き込まれた事があって、現在はPOSSEから離れています。 そのトラブルの構造的(権力・暴力)問題が、反原連の問題と類似点が多い気がしてなりません。 その当時のPOSSE内部議論でも左翼右翼は関係無いとか言っていた辺りとか。
— DJ mixnoise(美根我酢臭太郎) (@djmixnoise) August 3, 2012
上記のまとめにも取り上げられている開沼博さんの連載「闇の中の社会学」によると、一見社会問題の解決を看板に掲げたクリーンなNPOに見えても、その組織の内部に次のような闇が潜んでいる場合があったという(http://diamond.jp/articles/-/25229?page=5)。
「どこのブラック企業だ!」と突っ込みたくなるけれど、こういうケースがあるということで。NPOがすべてヤバいということはないはずだけど、安易な活動参加は後々自分の首を絞めることになるかもしれない。例えば、構成員でありながら、内部の論理に疑問を持つことは許されない。仮に、その疑問を表に出そうとすれば、あらゆる制裁が待っていた。幹部たちとの「話し合い」は半ば軟禁状態において行われ、長時間に及ぶものになる。構成員が一人の人間を取り囲み、「お前は間違っている、間違っている、間違っている……」と、同じ言葉をかけ続ける「儀式」も存在する。
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