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08 Nov 2013 14:43

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人気アニメ『NARUTO』やAKB48に学ぶ理想のリーダーシップ像

SBクリエイティブOnline 2013/11/6 10:01 松山 淳

人気アニメ『NARUTO ‐ナルト‐』に学ぶ「愚」のリーダー・スタイル

 『ONE PIECE』(ワンピース)とならび、子どもに大人気の忍者アニメといえば『NARUTO ‐ナルト‐』です。このアニメの登場人物「我愛羅」の演説は、私たちにリーダーシップのヒントを与えてくれています。

 忍者たちは、「木の葉」「砂」「岩」など、いくつもの「里」にわかれ長年争っていたのですが、強大な敵「暁」が現れ、「忍連合」を結成します。その最前線を率いるリーダー「戦闘大連隊 隊長」となったのが、主人公「うずまきナルト」と闘いを繰り広げてきた「我愛羅」でした。

 いざ決戦の日となり、「我愛羅」は崖の上にたち、眼下の戦士たちに向けて演説をします。この演説の最後の言葉がこうでした(『NARUTO ‐ナルト‐ 五十五巻』岸本斉史 集英社)。

「彼が敵に渡れば世界は終わる!!
オレは友を守りたいそしてこの世界を守りたい!!
世界を守るにはオレは若すぎる!浅すぎる!だから...皆の力をかしてくれ!!」

 ここで「彼」とは主人公「ナルト」のことです。1行目が「危機感の醸成」です。2行目が「ビジョンの明示」で、リーダーが「これから、どうしたいのか」を自分の言葉で語っています。そして、3行目が「謙遜による協力の呼びかけ」です。ここでリーダーの「我愛羅」が、「若すぎる!浅すぎる!」と謙(へりくだ)り、自分の愚かさをアピールしている点がポイントになります。

 「我愛羅」は敵として、主人公「ナルト」を追いつめる実力をもったキャラクターです。企業組織に例えるなら、成績・評価ともに社内でナンバーワンの優秀なプレイヤーだったといえます。その人物がリーダーを任されると、自分の「愚」を認め、配下の者たちを立てるように配慮しています。

 現実の職場では、プレイヤーとして優秀だった人材が、チームを任されリーダーになった途端に、輝きを失うケースが多発します。「名選手、名監督ならず」という言葉もある通り、プレイヤーとしての優秀さとリーダーとしてのそれには違があります。異なった能力が求められます。

 これはつまずきのパターンとしてよくみられるもので、プレイヤーとしてこれまで「優れていた自分」を「優れていない」と認められない「自己認識のズレ」が、悩みのベースにあります。
 筆者と面談を重ねていくと、「まあ自分もほどほどでいいのかな」とか「リーダーだってそんな立派じゃなくていいんですよね」と、自分の「愚」の部分を開き直って認めていく心境が訪れます。すると、「今ここ」のあるがままの自分を認め受け入れて、「自己認識のズレ」が修正されリーダーとして次のステージへと進みます。この「自己受容」が、リーダーを成長させる原動力になるのです。

 トリックスターは「愚か」であるが故に、境界を越えて幅広く行動し思わぬ偉業を成し遂げます。
 筆者は「愚の徳」といいますが、愚かな自分を認め行動するトリックスター性は、リーダーとしてゆとりある人間性を形成していく一要素であり、周囲の人を惹きつける「徳」にもつながっていきます。

トリックスター・リーダーシップは、「愚の徳」をエンジンにして前に進むのです。

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