2010年2月26日20時39分
「プリンスホテル」(東京都豊島区)は26日、「新横浜プリンスホテル」(横浜市港北区)が昨年12月にクリスマスケーキを販売した際、社内規定の消費期限を過ぎていたと発表した。今のところ、健康被害の報告はないという。
消費期限が過ぎていたのは、「苺(いちご)のショートケーキ」「ツインデコ」の2種類。新横浜プリンスホテルや百貨店など横浜市や東京都大田区の5カ所で昨年12月23〜25日の3日間販売された。
新横浜プリンスホテルでは生菓子の消費期限を2日間と定めているが、1288個を製造日を含めると3日間と表示して販売。うち47個は消費期限シールを張り替えて1日延ばし、9個は期限を1日過ぎた状態で売った。
記者会見したプリンスホテルの渡辺幸弘社長によると、消費期限シールの張り替えは新横浜プリンスホテルの製菓部長(56)の指示で、社員2人が行った。社内調査に製菓部長は「売れ残るので、においを確認した上でやった」と話したという。
今月12日に内部通報があり発覚。クリスマスケーキの消費期限の不適切表示は製菓部長が就任した2006年以降毎年行われていたが、期間や個数は特定できなかったとしている。