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真田幸村の10代目子孫、喜平太の生涯まとめ刊行

真田喜平太の生涯を描いた著書を刊行した小西さん

 宮城県白石市出身の歴史研究家小西幸雄さん(65)=千葉県柏市=が、幕末に仙台藩参政を務めた真田喜平太(幸歓、1824〜87年)に焦点を当てた新著「真田幸村子孫の仙台戊辰史−真田喜平太の生涯」を自費出版した。

 喜平太は戦国武将真田幸村から数えて10代目の子孫。著書は、西洋砲術や兵学を修め、仙台藩の兵制改革を進めた喜平太の生涯について豊富な史料を基にまとめた。
 敗色濃厚となっていた戊辰戦争で、喜平太が真田軍の旗印「六文銭」の隊旗を掲げたエピソードなど、興味深い史実をふんだんに盛り込んだ。
 小西さんも幸村の子孫で、大坂夏の陣(1615年)後に仙台藩の家臣になった幸村の子孫「仙台真田氏」の研究を約40年続ける。著書は1996年発行の「仙台真田代々記」に続き2冊目。今回は一般に無名ながら「真田家の中興の祖」「仙台一の軍略家」などと言われた喜平太をクローズアップした。
 小西さんは「喜平太の生涯を通じて、幕末の仙台藩の動きを知ってほしい」と話している。
 四六判、408ページで2100円(税込み)。1000部発行し、仙台市内の大型書店などで扱っている。
 小西さんは仙台真田氏にゆかりの深い蔵王町の町ふるさと文化会館で、郷土史講座の講師を務めている。今後の講座は16、30日、12月7日。各日午後1〜3時で、参加費は書籍代として2100円。
 連絡先は町教委0224(33)2328。


2013年11月04日月曜日

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