いじめた３人の審判決定　大津の中２自殺で家裁

　一昨年１０月、大津市皇子山中２年男子生徒＝当時（１３）＝がいじめを受け自殺した問題で、大津家裁は１０月３１日付で、いじめたとされる同級生３人の少年審判の開始を決定した。今後、家裁調査官による調査に基づき、少年の更生に向けた処分を決める。

　家裁によると、調査官が調べるのは、３人が男子生徒らにしたとされる暴行、脅迫、傷害、窃盗、器物損壊などの行為。本人のほか、家族や学校関係者らからも事情を聴く。

　問題をめぐっては、滋賀県警が昨年１２月、生徒が自殺する１カ月前の２０１１年９月に大津市内であった体育大会で、自殺した男子生徒を鉢巻きで後ろ手に縛ったとする暴行など１３件の容疑で、３人のうち２人を書類送検。大津地検は今年５月、家裁送致していた。残る１人は当時、刑事罰が問えない１４歳未満だったため、児童相談所から家裁送致されていた。

（中日新聞）