食材虚偽表示、九州でも次々 ブラジル産鶏肉を「華味鳥」 [長崎県]
九州の飲食店やホテルでも7日、食品の虚偽表示が相次いで発覚した。
JR九州フードサービス(福岡市)運営の「博多華都(シャトー)飯店」(同)は1年4カ月間、ブラジル産鶏肉の空揚げなど3品を九州産の「華味鳥」と表示。同社は「材料変更時のメニュー改定を怠った」とし、材料を華味鳥に戻した。「麻布満天星」(同)は加工肉をステーキとして提供し、他2店では、地鶏以外の国産鶏を「地鶏」と表示していた。
ホテルオークラJRハウステンボス(長崎県佐世保市)は、長崎県対馬産の地鶏を「雲仙地鶏」と表記し、バナメイエビを「芝海老(えび)のチリソース煮」として出し、業者から仕入れたソーセージを「自家製ソーセージ」として販売していた。運営会社のJR九州ハウステンボスホテルは「チェック態勢の不備と従業員の理解不足が原因」とした。
ホテルオークラ福岡(福岡市)も1999年3月の開業から今年6月まで、中華料理店「桃花林」やルームサービスの料理で、バナメイエビを「芝エビ」と表示していた。同ホテルは「小さなエビを芝エビと呼ぶ料理業界の慣習があった」と説明。利用者には相当額の食事券を配る。
風月フーズ(同)は、福岡市・天神の「グルメ風月天神コア店」など福岡県内3店で、牛脂を注入した加工肉と示さず「サイコロカットステーキ」などとして提供。同社は「意図的ではないが、表示についての認識が甘かった」とした。
=2013/11/08付 西日本新聞朝刊=