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隊長曰く、「優秀な文官ホイホイ」という立て看板をみてやってきた人たちの記帳をまとめて、老師の部屋に持っていったら、隊長と老師が茶を吹いて噎せったの。
「「げふげふげふげふ」」
しばらく落ち着くまで待っていたのだけれど、ボソボソと老師と隊長が内緒話。
「・・・程立に郭嘉、楽進・李典・于禁、典韋・許緒・・・・」
「・・・曹操涙目じゃな」
程立と郭嘉は、たしか今日の文官入試に名前があったの。
「それにしても、諸葛亮と鳳統とは・・・」
「集まりすぎっすね」
「隊長~、なにか間違いあったの~?」
「「いやいやいやいや」」
なぜか老師と隊長はあせったように首をヨコに振る。
とってもあせってるの。
これは何か秘密があるの。
この秘密を白日の下にさらせば、何か言い事があるに違いないの!
「おしえるのーーーー!!!!」
「だー! おっぱい押し付けるなぁ!」
「教えるならやめるのぉ!!」
「くぅ、離されんと地獄が待ってるはずなのに、この魅力には逆らえん!!」
「ふっふっふ、隊長、観念するのなの!」
さすが天下の女好き、真桜に及ばないこの胸でも誘惑可能とは、隊長は恐ろしい人なの!
なんつうか、有名武将とか軍師が山ほどやってくる黄忠城です。
三国志知識があると、気でも違うんじゃないかと思わされてしまう。
これだけの人間を抱えてると、人件費だけでもすごいことになりそうなもんだけど、チート軍師たちがホイホイ片づけてしまうせいで、信じられないほど低い税率+高効率の運用が出来ている。
「忠夫様、お話を聞かせてくだしゃいませ・・・ってかんじゃった」
「わ、わ、わたしゅも・・・!! ってかみまくり」
「お兄さん、風にも聞かせてほしいのですよ~」
と、ロリ軍師隊が、なぜか政務の合間に集まって、いろいろと話をする機会が多い。
これに季衣やら流琉、鈴々も加わると盛り上がり、璃々ちゃんも加わると大家族になってしまう。
・・・つうかよぉ、なんで顔もスタイルも
抜群のお姉さん方が多いのに、俺の周りにロリしか来んのかねぇ?
俺の膝の上を順番で占領するって、なんのルールですかぁー?
まぁいいけど。
「隊長、そろそろ巡視の時間なの~!」
「お、了解~」
そんなわけで、そろそろ解散。
「「「「「ぶ~~~」」」」」
不満そうなロリッコたちを、一人一人引きはがしているところであることに気づいた。
一人多くね?
「あ、鈴々が拾ってきたのだ!」
パンダのアクセサリー付きの帽子をかぶった少女が、ガツガツとお茶受けを踊りぐい。
その隣でピレネーっぽい大きな犬も一緒に食べてる。
「おー、そうかそうか、鈴々偉かったな」
「お兄ちゃん、これも将のお役目なのだ」
にっこり微笑む鈴々を撫でつつ、少女の目線に合わせてしゃがんだ。
「おなか減ってるのか?」
こくこくとうなずく少女と犬。
「よし、巡視は誰かに変わってくれ、沙和!」
「もう、隊長~」
「今度おごるから、な?」
「・・・む~、了解なの」
というわけで、なぜかロリッ子軍団がそのまま食堂まで移動してきた。
むー、鈴々と季衣が来るってことは、そのまま知らない女を単純に餌付けするわけじゃないよな? 私らにも食わすよな? という圧力かいな。
横島さんが、また幼女を囲ってる。
そんな噂を聞いて厨房にきてみれば、城内の小柄女子が全員集まっているかの様子だった。
もしかして、幼女踊り喰い?
「り、鈴々ちゃん。これ、何の集まり?」
「桃香ねえちゃん、おにいちゃんがごちそうしてくれるのだ!」
「?」
詳しく聞くと、行き倒れの女の子を鈴々ちゃんが拾ってきたので、忠夫さんがそれの世話をしているという話だった。
そういえば、鈴々ちゃんを拾ったのも横島さんだって聞いたっけ。
そのあとで、私たちも拾ってくれたんだけど。
「・・・ぷはぁ! とってもおいしかったですぞ!!」「わふわふ!」
熊猫の飾りをつけた帽子をかぶった女の子が、輝く笑顔で横島さんにお礼をする。
「なになに、ええって。おなか空いてたら良いことないしな」
優しくなでられた女の子と大きな犬は、とても気持ちよさそうにしている。
「あ、あの、私に恩返しをさせてほしいのです!」「わふわふ!」
ふつうだったらここで断る横島さん。
でも、女の子の名前を聞いた途端、両膝をついてしまいました。
「・・・なにか変な名前でしたか?」
「い、いや、かわいい名前だと思うぜ、陳宮ちゃん」
「・・・ねねね、いえ、ねねと呼んでほしいのです」
いきなり真名交換です!!
やっぱり横島さんは幼女ねらいの幼女狩り人?
「聞こえの悪いこと言うなや!!」
「「「「「ええええええええ?」」」」」
「おまえらものっかるなや!!」
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