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第六話

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 旅の空で大騒ぎも楽しかったけど、お爺さまや兄様、季衣と一緒に暮らしながら腰を落ち着ける生活も良いと感じてる。


 まるで本当の家族みたいで嬉しい。


 兄様は武術に優れているけど、料理も結構手広い。
 蓬莱や大奉の料理なんかの異国料理をご存じだ。
 今日作ってくれたのも挽き肉という処理をされた肉を使ったもので、安い肉でも美味しく食べられる工夫がされていた。
 季衣なんか目を輝かせて、おいしいおいしいと繰り返す。
 なんか嫉妬してしまうほどだった。


 でも、確かに美味しいし、大好きな一が作ってくれた料理を楽しめるというのも嬉しい。
 たぶん、季衣が私に料理を作ってほしがるのってこういう気分なんだろうなぁ、と思う。


「どや、今日の丼モノは?」
「おいしいです、兄様」
「にいちゃん、おいしいよ! おかわり!!」
「おにいちゃん、璃々もおかわりぃ」
「あらあら、璃々も好き嫌いなくなったわねぇ」


 紫苑様も璃々ちゃんも、みんな併せて家族みたい。


「隊長、自分にもおかわりを!!」
「隊長、うちにも!!」
「隊長、美味しすぎて太らせる気なのぉ!?」


 ・・・なんか、最近、家族増えすぎかも。

「鈴々もおかわりなのだぁ!!」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 だれ?

「ん? ああ、巡回中に拾った」
「拾われたのだ!!」
「兄様、簡単に生き物を拾ってはだめです!」
「せやけどなぁ、おなか減って死にそうやって聞いたら、世話したくなるやろ?」
「ぐっ、確かにそうですが・・・」


 流琉は何となく不満そうに、拾ってきた女の子を見ている。
 季衣ぐらいの女の子で、おなかが減って動けなくなっているというのを助けたんだけど、なんつうか、食べたら元気になった。


「お兄ちゃん、ありがとうなのだ!!」


 というか、元気いっぱいになった。

 食事も終わり、落ち着いたところで少女の自己紹介。


「鈴々は、張 飛 翼徳なのだ」
「わいは、横島忠夫や」


 周囲の人間と名前を交わしたところで、何で倒れていたかという話になったところ・・・。


「鈴々は、愛紗たちと一緒に義勇軍をあつめようとしてたのだ!!」


 で、この村、というか町の担当が張飛だという。かなり無謀な関係だな。


「で、一緒に人たちって、名前は?」
「愛紗と桃香ねえちゃんなのだ!」
「それ、真名やろ?」
「あ、しまったのだ・・・」


 おもわず顔をしかめる少女張飛は、己の連れの名前を挙げた。


「愛紗は、関 羽 雲長。桃香姉ちゃんは劉 備 玄徳なのだ」


 俺と老師は内心汗だくだった。
 うっわー、という感じ。
 もう逃げようがない、そんな感じだった。


「んじゃさ、張飛ちゃん。二人も呼んだら?」
「・・・いいのか?」
「たぶん、ぜんぜん集まってないんだろ?」
「・・・たぶん、無理なのだ」


 お金もない、武器もない。
 そんな状況で思いだけでは立ち上がれない、と張飛は結構現実的だった。
 でも、いま、この思いを無にはしたくないと、そんな熱すぎる暴走姉妹だったわけだ。


「だからさ、紫苑さんのところで、軍の運用とか規則を学んでさ、その代わりに城で働いて恩返しして、世の中の動きや政治の動きを学んだらどうかな?」


 ね? と紫苑さんに視線を送ると、しょうがないわね、と苦笑いでうなずいた。
 どうだ、と張飛をみると、すごくうれしそうにうなずいていた。


「ほんじゃ、わいが説得に行ってくるわ」
「にいちゃんいってらっしゃーい」
「隊長、今日の当番は・・・」
「真桜、昨日かわってやっただろ?」
「・・・了解や」

 

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