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まぁ、何つうか、結構おもしろい。
老師のゲームの暴走で始まった古代中国っぽい世界生活は、季衣と流琉という仲間と共に旅の空に移り、そして紫苑さんという領主の元で武官+文官というまことに怪しい仕事をすることになった。
つうか、俺でもがんばってどうにかなる仕事って動なのよ、と思わなくない。
「助かるわぁ、忠夫君達がきてくれてぇ」
季衣や流琉は、結構兵に指示することになれていた。
これは村での戦闘訓練の影響だと思う。
加えて老師が個別に武術を教えているものだから、なんつうか、反則的に強くなってきている。
一般兵の中からも隊長クラスの実力者が結構現れていて、それを俺の部下にして指導しろという話がきたぐらいだ。
「で、この娘たちが、それっすか?」
白髪・真面目系、凪。
巨乳・技術系、真桜。
めがね・ファッション系、沙和。
・・・楽進、李典、于禁、のサンバガラスでした。
とりあえず、凪を小隊長、沙和・真桜を副長にしようとしたら、俺を隊長にする体制でお願いしますということになった。
まぁ、いいけど。
ともあれ、この三人を、将にするってのが紫苑さんから預けられた仕事って事らしい。
・・・つうか、いま、町の安全計画も丸投げされてね?
インフラとか、商工組合との折衝とか・・・。
だー、みんなまとめちゃえ!!
忠夫のやけっぱちは、結構当たった。
新人教育を三人に任せつつ、訓練の合間に町の巡回をさせて治安活動。
加えて民からの相談や問題を吸い上げる相談員の代わりにしたり、町のごろつきを検挙したりと大活躍だった。
もちろん、町の警備をしている奴ら全員が新人ではなく、まとめ役の古参兵がいる構造にしている。
実に理にかなった手法だが、大本になる三部隊の扱いがおもしろい。
まず、楽進が纏めている楽進隊。
これは教科書通りの対応が得意で、動きも機敏だ。このまま軍に入れても問題ない奴らばかりだといえる。
次に李典隊。
李典の影響か、工作や製造にかなり向いている。
いわゆる工兵というやつだろう。
そして、于禁隊。
これが、なんというか恐ろしい仕上がりだ。
いわゆる海兵隊式の洗脳教育で、命令なら何でも聞く状態にされている。
やばいモノでも、即死級でも盲目に従うマッシーンといえるじゃろう。
なんつう事を、と思ったが、どうやらその先があり、命令と共に何かを受け取れるようにする訓練の途中だという。
とまぁ、実におもしろすぎる。
わしも一時、洗脳じゃと思ったからな。
とはいえ、この新人教育が功をそうしてか、周辺の治安は実によくなっておる。
もちろん、それを勘違いしてやってくる山賊の手合いも居ないわけではないが、それっぽい根城にきたところで戦滅しとるので、結構気軽に対応できとるな。
「あの根城って、悪党ホイホイってかんじっすね、老師」
「言い得手妙じゃな」
「ホイホイってなに? にいちゃん」
「んー? いやなぁ、置いとくと、ホイホイ入ってくなあって」
「ああ、確かにそんな感じですねぇ」
とまぁ、血塗れの武器を片手に話しているんじゃから、いささか血なまぐさい世界じゃよ。
まぁ、とりあえずじゃ・・・
「そこの小川で兵達を休ませてから戻るとするかの?」
「「「りょうかーい」」」
戦果を誇るのもいいのじゃが、さすがに返り血で血塗れの兵が町の中を闊歩するのはどうかと思うしのぉ。
「じいちゃんは璃々に嫌われたくないからねぇ?」
「ふふふ、季衣、正直すぎよ?」
まぁ、あのお嬢ちゃんに見せられる姿ではないと思ったことは事実じゃがな。
「・・・じゃぁ、野郎どもは野営の準備、周囲警戒もワケろ。おなご衆は仮設浴場設置、忠夫に覗かれんように気をつけるんじゃぞ」
「「「「「はーい♪」」」」」
「「「「「さーいえっさー!」」」」」
「なんでワイだけやねん!!」
まぁ、ほれ、うちの隊員は覗かんしのぉ。
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