神話をもとにした美麗な“スピリッツ”や、プレイヤーの運勢で変わる世界など、神秘の雰囲気をまとったオンラインゲーム『デスティニー オブ スピリッツ』。運勢はゲームをどう変えるのか? 神話と伝説を彩るスピリッツの存在とは? 謎多きゲームの全貌が今、明らかになる!
『デスティニー オブ スピリッツ』(以下、『DoS』)は、世界中に散らばる神話や伝説に由来する“スピリッツ”を集め、育て、彼らとともに悪しき“カオススピリッツ”と戦うオンラインゲームだ。注目はプレイヤーの位置情報やその日の運勢を元にゲームが変化していくこと。今までも運・不運を再現したゲームは数多くあったが、多くがストーリーの演出としてのもの。
『DoS』は本格的な占星術を用い、日々変わるプレイヤーの運勢をゲーム内へと落とし込むのだ。もう一つの要素、位置情報はスピリッツ集めに重要だ。登場するスピリッツはプレイヤーの所在地によって変化し、アジアなら妖怪や道教の神々が、ヨーロッパでは神話の神々や妖精が現れる。つまりスピリッツ集めにはご当地性があるというわけ。美麗なイラストで描かれたスピリッツはゲームのキモであると同時に、見ているだけでもワクワクする。たくさん集めてバトルを勝ち抜き、世界中のスピリッツとの出会いを作っていこう。
占星術と位置情報をベースに“プレイヤーの存在”と“運勢”そして“ゲーム”が融合した斬新なシステムを導入した『DoS』。ゲーム全体の内容はもちろん、今までにないシステムだからこその疑問もあるだろう。そこでPS Vitaファン倶楽部では精鋭3人を10月下旬に行なわれた世界同時ベータテストに派遣。プレイに役立つ攻略情報とともにゲームの感想を持ち帰ってもらった。「運勢でゲームが変わるってどういうこと!?」、「アメリカのスピリッツはどうやったら日本で手に入るの?」などなど……すべての答えはココにある!!
『DoS』は各地に散らばるカオススピリッツを倒し、地域を浄化することでゲームが進む。敵・味方のスピリッツには火と水、光と闇など7つの属性があり、それぞれジャンケンのような相性がある。カオススピリッツとの戦いに勝ち抜いていくためには敵との相性を考えたスピリッツの使いこなしが重要だ。
バトルは緊張感たっぷりのリアルタイム制。HPの低い敵や行動の遅い敵は集中攻撃で早めに撃破。さらにド派手なスキル攻撃をタイミングよく発動すれば、強大な敵も効率よく倒せる。スピリッツはスピリッツどうしを掛け合わせる“合成”でレベルアップし、強化することが可能。お気に入りのスピリッツはどんどん強化して戦闘を有利に進めよう。
「クリティカルヒット! 今日はツイてる」とゲームの内外で感じる幸運の存在。ふだんならその場のノリで片付けがちだが、『DoS』ではこの運勢次第でゲームの印象が一変するのだ。
ゲーム内では東洋の九星占術と西洋の12占星術を融合した「デスティニーエンジン」がプレイヤーの生年月日を元に運勢を判定し、世界に変化を作っている。例えば大吉の日は“フレンド”候補の表示が増えたり、バトル中に発生するフレンドの援護攻撃がコンボしやすくなる。「凶の日はプレイを避けたほうがいいのでは?」と思いがちだが、大丈夫! 敵を倒した時にゲットできるスピリッツポイントが増えるなど、マイナスだけでなくリターンもあるのだ。
オンラインゲームの楽しみの一つは仲間との共闘。DoSでもバトルを援護したり、“運命召喚”で協力して新たなスピリッツをゲットしたりと、共闘はゲームを助けるカギとなる。
日本を含むアジア、アメリカ、ヨーロッパで展開する『DoS』では世界各地のプレイヤーと“フレンド”になることが可能。しかも海外の“フレンド”との「運命召喚」は、日本では珍しい向こうのスピリッツを手に入れるチャンス! 英語に不安があってもノープロブレム! フレンド探しには「デスティニーエンジン」が相性のいい“フレンド”候補を表示して出会いをコーディネートしてくれる。相性のいい“フレンド”と共闘すれば「運命召喚」でレア度の高いスピリッツが生まれたり、バトル援護の攻撃力が高まったりと、さらにゲームが有利に動くのだ。
仲間たちとコミュニケーションを取りながらさまざまな冒険を繰り広げるネットゲーム、楽しいですね。楽しいですが、ずーっとそればかりやってるとネットという「もうひとつの社会」でのあれやこれやが煩わしくなってくるときもあります。世界中にユーザーがいると特にそうですね。言葉の壁とかありますし。と、そんな「ネトゲ倦怠期」気味なワタシの元に届いたのがこの『DoS』。
世界のプレイヤーが協力しながら、地球を覆い尽くしたカオスを浄化してゆくというまさにワールドワイドな作品ですが、コミュニケーション要素はむしろシンプル。“フレンド”同士となるのに互いの国や言葉を意識することはなく、指標となるのはただ「デスティニー・エンジン」による運の導き。
スピリッツを貸し借りしたりトレードしたりする「ゆる〜い協力関係」でゲームをサポートします。でもそのゆるさが逆に、多国籍のプレイヤーが共闘するハードルを低くし、3つのエリアそれぞれの個性豊かなスピリッツたちに魅力を与えるのでしょう。アジア・アメリカ・ヨーロッパの幻獣たちが揃い踏みする姿とか、早く見たくありませんか?
このゲームの真髄はスピリッツを集めることにあると睨んだ3号。コレクション好きという個人的嗜好はさておき、あらゆる手段でスピリッツをゲットしてみました。
スピリッツは、世界中の神話や伝承に登場する神、精霊、怪物などがモチーフとなっていて、素敵なおねえさんや、小さな男の子、リアルなモンスターまでビジュアルもさまざま。中でも3号が気に入ったのは、『週刊トロ・ステーション』さながらに、りんご箱の机とともに登場する「クロ」、通称「クロステ」!
このスピリッツは“限定召喚【どこでもいっしょ】”で召喚したレアキャラクター。ほどよいコストでビジュアルもかわいい。しかもリーダーにするとパーティーの攻撃力が45%上昇といいことづくめ。BOSSバトルでは雑魚敵に構わずBOSSに専念したいので、ダメージを受けると85%の割合でカウンター攻撃する戦闘スキル「りんご!」を発動しておけば、今のところ負けなし。エラすぎるぞ!
サブにはバランスのいい「鯱(しゃち)」を配置、でも……お前は愛せないんだよぉ!!うっかり合成用スピリッツを使い大幅にレベルを上げてしまったものの、キバと目玉がリアルで……いえ、使える子なんですよ!
とはいえスピリッツ2体ではすぐにHPが削られてしまうので、さらなるスピリッツ集めに精進せねば! にしてもベータテストが終わって手放すのが惜しい〜!!
プレイヤーの運勢をゲームに反映する「デスティニーエンジン」。告白するとプレイ前はすごく怖かったのです。だって今日の運勢でゲーム内の運・不運が左右されるんですよ? 幸運な日ならいいんです。リアルもゲームもハッピーで。でも凶の日は? ゲームも困難、現実も苦労ってこと!? 踏んだり蹴ったりじゃないのさとビビりながらスタートした世界同時ベータテスト。運勢は3日間で凡、吉、凡の並び。しかも吉の日には強力なスピリッツ「諸葛亮」をゲット! 「フフン、俺様の運もまだ尽きてないようだナ」と調子に乗り始めた矢先に。来た。来ましたよ“凶”が!! 果たしてどんな不幸に突き落とされるのか!!
……あれ? フツーに遊べますね。確かに「デスティニー・ストライク」の発動が少なかったり、召喚が心なしかショボンな結果だったりと不幸は不幸なんだけど、スピリッツ合成に必要なスピリッツポイントを多めに獲得できたりと、見返りもあるんですね。スピリッツポイント目当てのバトルは“凶”、召喚は“吉”の日に集中すればいいんです。おい頭イイなオレ! 『DoS』のようなバトルが中心のゲームはプレイがルーチンになりがちですが、吉凶が巡ることで日々戦略が変化して、プレイにメリハリができて毎日楽しい! 1日ごとに変わる運勢を乗りこなし、吉凶を味方につけることこそ『DoS』攻略の要となるでしょう!
──最初に本作についての質問となりますが、「グローバル・ロケーションゲーム」という新機軸のゲームを制作するにあたってのきっかけ・コンセプト、および基本無料プレイとした理由について教えてください。
最初にQ Entertainmentより本タイトルの基軸となる企画の提案をいただきました。それは、「地球上の見ず知らずの人たちが運命的に繋がるゲーム」というたいへん興味深いコンセプトでした。
また、弊社は同時期にフリートゥプレイ(基本プレイ無料)のタイトルを立ち上げようと考えていたため、当時から複数のフリートゥプレイタイトルの開発・運営実績のあるQ Entertainmentとタッグを組んで、新しいフリートゥプレイのタイトルをPS Vita向けに開発しましょう、ということで開発を始めました。
実際のゲームでは、世界中のプレイヤーの位置情報や生年月日などを元にオリジナルの占いエンジンを介して世界中で最も自分と相性の良い縁者(フレンド候補)を推薦するという仕組みを作り、その仕組みを最大限に活かせるゲームメカニックを構築するという流れでゲーム開発を進めています。
開発途中で、この占いエンジンを「デスティニーエンジン」と命名し、タイトル名も『デスティニー オブ スピリッツ』に決めました。また、「世界中の人が地球の上で遊ぶ」という基本コンセプトを表す「グローバル・ロケーションゲーム」というジャンル名をつけました。
──今回、9日間の世界同時ベータテストを実施にするにあたり、その狙いと、実施した中での率直な感想をお聞かせください。
開発チームのメンバーは日本のフリートゥプレイタイトルの開発と運営経験があり、またユーザーとしても多くのゲームを遊んでいるので、『DoS』が日本においてどのように遊ばれて、どのような評価を受けるのかということはある程度予想ができました。
しかし、全く新しい試みを伴った本作が、アメリカやヨーロッパでどのように遊ばれて、どのような評価を受けるのかということについては正直全く未知数でしたので、各地域のユーザー動向を把握して、それに合わせたゲームの改善や調整を行なうために、正式サービス開始前に“世界同時”の中規模なベータテストの実施は不可欠でした。
ベータテストを実施した率直な感想としては、「ぅおおお!ほんとに世界がつながった!」という感じです。ベータテストにご参加いただいた皆様にも体験していただけたと思いますが、『DoS』ではメインメニューの世界地図上に世界中のフレンドと縁者がいるエリアがマッピングされます。それが、我々開発チームが企画当初から想像し、夢見た画面でした。
また、『DoS』の特徴としてPS Vitaを持って実世界を移動することでキャラクターを獲得する「ハント」という機能があります。開発中はこの機能を十分にテストすることが難しかったのですが、今回のベータテストを通じて、「ハント」機能と3G通信の相性の良さや、「ハント」に関する改善点を再確認できたのは大きな収穫です。
──アンケートなどでベータテストをプレイした方々からのフィードバックが得られておりましたら、どういった反応が返ってきているか、またそれによって開発側がインスピレーションを得た部分などありましたら教えてください。
今回のベータテストを通じて、世界中のプレイヤーに言葉や距離の壁を越えて『DoS』を気軽に楽しんでいただくために準備したプレイヤーごとに毎日変わる運勢、地域別の登場キャラクターの違い、一日一回の運命召喚、バトル中の援護攻撃をはじめとするさまざまなゲームやコミュニケーション要素を参加者の皆様に楽しんでいただけている様子が伺えて、非常に有り難く思っています。
──今回のベータテストでも高い完成度であることは感じられましたが、これから本サービスの実施までに、さらに良くなる部分や、開発側で「こうしたい」と考えられている部分がありましたらお聞かせください。
もちろん良いフィードバックや結果ばかりではなく、世界中の参加者の皆様からお寄せいただいた多数のご意見やご要望を十分に参考にさせていただきながら、『DoS』がより快適で面白くなるように今後改善していくつもりです。
その際、『DoS』は世界中の人が一緒になって遊ぶゲームを目指していますので、アジア、アメリカ、ヨーロッパなど各地域でなるべく偏りがないようなバランス調整やイベントの企画などを心がけたいと思っています。
──最後に、本サービス開始に向けての抱負と読者へのメッセージをお願いします。
前述のとおり『DoS』では他のゲームには無い多くの新しい試みを行なっております。
ベータテストにご参加いただけなかった皆様には、『DoS』ならではの新体験を、
ベータテストにご参加いただいた皆様には、より洗練された新『DoS』を、
ご期待いただけたら幸いです。
Play on Earth! 地球の上で遊びましょう!
プレイヤー:1人
価格:基本プレイ無料(ダウンロード専用)
ジャンル: グローバル・ロケーションゲーム
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日:未定
©Sony Computer Entertainment Inc.