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某所で連載していた作品の移転版です
ちょこちょこと手を入れながら移行しますのでよろしくですw
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第一話
見渡す限りの荒野。
というか、全然見渡す限り何もない。
森とか川とか人家とか、こう、なんというか、誰かが居るという感覚がまったくなかったりする。
山とか遠くにあるけど、方向とか方位とかそう言うものを見つけるのには全く役に立つ感じがない。
太陽と今の時間の感覚で方向は予想できるが、現在位置に関する情報にならないのだ。
「老師、これはどういうことっすか?」
「むー、やっちまったかのぉ?」
青年というには若い、紅いバンダナの男と、まるでサルのような、いや、猿そのものの眼鏡をかけた老人が呆然と立っていた。
「老師、もう一度聞きますが・・・」
「なに、たぶん事故じゃな」
取り合えず、事故、という老人。
「それって、どういう類の事故っすか?」
「ふむ、転送事故じゃな」
ふぅ、と溜息を付いた後、男は輝く珠をかざして周囲を見回す。
しばらくくるくる回った後で、男は老人を見た。
「まずいっすよ、まずいっすよ、まじで全く不明な場所じゃないっすか!」
「ふむ、長い人生じゃ。こういうこともあるじゃろ」
「あんたの超ロング人生と一緒にすんなや!!」
男の叫びは荒野を走る。
しかし誰も答えてくれない。
聞こえているはずの老人は馬耳東風。
取り合えず前を向かなくちゃ、と涙目の男であった。
妙神山での合宿が最盛期を迎えた所で、老師が面白いものを開発したので一緒に遊ぼうといい始めた。
体験型のRPGだということで、戦略や戦闘の経験稼ぎの足しになるはずだという話だった。
面白いかもしれないが、試すにゃ恐いかナーとかおもっていたんだけど、まぁ時間もあるし、ということでテストプレイをしてみた。
してみたんだけど、なんつうか、こう、いきなりバグがあった。
展開されたのは仮想空間じゃなくて、転移陣だった。
瞬間発動したため、俺も老師も巻き込まれて荒野に飛ばされた。
飛ばされた当初は呆然としてたんだけど、腹は減るし睡眠も必要ということで早々に移動することにした。
半日ほどして到着したのが今暮らしている村で、相次ぐ盗賊の襲撃で男手が不足しているという。
農作業とかはなれてないけど、住み込みで農作業を手伝う代わりに食事を提供してもらっている。
「兄ちゃんとじいちゃんが来てくれて助かってるよ!」
「兄様、御爺様、存分に召し上がってください」
幼い少女の姉妹かと思いきや、親友同士の典韋こと流琉と許緒こと季衣の二人。
二人とも力は強いのだが農作業には向かないらしい。
多分、気による強化をしているんだろうなぁ。
「わしらこそ助かったぞ? 流琉、季衣」
「ああ、ワイらを助けてくれたのは二人や。困ったことがあったら相談してや」
うんと頷く少女二人。
良い笑顔や。
二人の少女と共に二月(ふたつき)ほど生活していた所で、近くの廃砦に破落戸(ごろつき)が集まっているという噂が流れてきた。
流琉、季衣の二人が偵察してきた所では、黄色い布を頭に巻いた男達が下品な笑い声を上げて、この村の襲撃をたくらんでいたというのだ。
「ふむ、役人に訴えてみるかの?」
「じいちゃん、そりゃ無駄だよ。あいつらにそんなこと教えたら、自分のも他人のも関係なく財産かき集めて逃げられちゃうのがオチだよ」
「そんなに頼りないんか?」
「というか、頼った計画をするだけ無駄です」
辛辣な二人の少女の言葉だったけど、真実なんだろうなぁ、と思う。
「じゃ、もっと偉いやつは?」
「もっと早く逃げる」
なんつうか、共感出来そうな行動方針やなぁ、と俺。
「ふむ、で、流琉、季衣。下郎は何人ほどじゃ?」
「んー、二十人ぐらい?」
「中で炊事している煙も上がってましたのでその倍以上はいると思います」
「なるほどのぉ・・・」
ぽんぽんと棍で肩を叩く老師を見て、全力でいやな予感がした。
「その程度なら、わしと横島で十分じゃな」
「「え!?」」
思わず目を見張る流琉と季衣。
「たしかにじいちゃんは無茶苦茶強そうだけど、兄ちゃんは・・・」
「何を言う。横島はわしの持った弟子の中で一番の弟子じゃぞ?」
「・・・へぇ、じゃぁ、にいちゃん、手合わせしてくれるぅ!?」
「ことわる!」
何が悲しゅうて、将来有望な美少女と戦にゃならんのや。
美女美少女の味方、それがわいや。
「・・・にいちゃん・・・」
な、泣くな泣くな泣くな!
解ったから泣くな〜〜〜〜
「やったーーーー!」
あかん、泣いとらんかった。
やられた。
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よこっちは、なぜかロリに引っかかる。
これはよこっちものの宿命か?w
2011/03/20 OTR移動
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