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ザ・インタビューズ> mk2のインタビュー(642件) >ブログ等を拝見していると、奥様も大変ユニークな方でお二人は独特の関係を築いてらっしゃるように思えます。奥様との馴れ初めを、差し障りの無い範囲でお聞かせ下さい。
 知り合ったのは職場ですね。
 同じ会社の別の店舗にいたのですれども、その別の店舗というのが、下の回答で書いた、同居人でもあり友人でもある人間が店長をやっていた場所でした。で、以前から友人に「めちゃくちゃ頭のキレるやつがいる。俺がやめたあとは、あいつを店長にしたい」という話は聞いていました。
 で、その店舗に俺が移動になりまして、初めて現物を見たわけですが、こりゃ確かにタダモノじゃねえ、と。ただし、その当時の俺は、人間全般に関して恐怖心が強く、自分のほうから距離を縮めることはまったくありませんでした。ただ、仕事上会話をしなければならないことは多々あるわけで、そうするとわかるわけですね、こりゃ想像以上のブツだと。基本的には俺はいっさい余分な会話をしないように逃げるわけですが、相手は「質問」というやりかたで来る。その質問の内容が高度なものだから、頭を使わざるを得なくなる。
 そうやって話していくうちに「これはひょっとして、俺が全力で頭つかってしゃべっても理解してくれる相手なんじゃないのか」と思い始めた。
 うちの奥さまのほうも同様の状況だったらしいですが、俺が赴任していった当時には「いままで見たことのない種類のいきものが来た」と思ったそうです。見たことがないいきものなので、このいきものはいったいどういう原理で動いてるんだろうと思って質問をしているうちに、どうやらこのいきものには、自分の日本語が通じるらしい、と思ったそうです。
 うちの奥さまという人は、偏差値30台の語学力と、卓越した洞察力と、堅牢な論理的思考を持っている人で、そういう人がふつうに話した場合、ほかの人はたいていなにを言っているのかまったく理解できない。タチの悪いことに、当人も自分のことをアホだと思っている。だから、言葉の通じる相手はめちゃくちゃ貴重に思えたらしい。
 馴れ初めはそんな感じですね。
 互いに、恋愛感情と呼べるものは非常に希薄か、ほぼゼロでした。しかしこれは得難い出会いであると。じゃあどうしようかという話になったときに、そうだ、男女なんだから結婚という手段があるじゃないか、という結論に至った感じです。

 当時俺は、とある成人向けゲームを終えて、フィクションはもう自分を救わないな、と思っていたころでした。人間がひとりで生きるのは極めて難しい。であるならば、恒久的な人間関係はどうやら俺にも必要らしい、と考えていた(とはいえ、そのためのコストを払う気はなかった)。そういう意味では人間には飢えていたと思います。もっともこの飢えというのは実際のところずっと継続してあったもので、たまたまそのときは表面化していたのだと思います。
 うちの奥さまのほうは、自分に女性の役割をいっさい要求せず、自分の日本語が理解できて、かつ働かなくていい、引きこもってていいと言ってくれればだれでもよかったそうです。もうひとつの事情としては、当時うちの奥さまは家庭内での不和が極限に近い状況で、緊急シェルターを必要としていた、というのもあると思います。
 ほかに、結婚をする際の合意点としては「決して家庭というものを作らない」というのがありました。

 ブログから漂う「おまえらなに遊んでんだ」臭は、こうした背景があるのではないでしょうか。自分たちにとってはこれがあたりまえですし、ほかの関係を知らないのでよくはわからないですが。

2011-08-30 14:07:43



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