福島汚染水:IAEA、東電の採水「信頼できる」
毎日新聞 2013年11月07日 23時51分(最終更新 11月08日 00時02分)
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、国際原子力機関(IAEA)の海洋モニタリング専門家2人が7日、福島県沖で海水の採水作業を視察した。東電の作業を見た専門家は「採水方法は信頼できる」とした。
来日したのは、モナコ海洋環境研究所のデイビッド・オズボーン所長ら2人。国際的に広がる海洋汚染への懸念を払拭(ふっしょく)するために計画されている日本とIAEAの共同調査の事前準備で、2人は福島県いわき市の小名浜漁港を出発、東電が原発から20キロ圏内の7カ所で海水を採水する様子を視察した。オズボーン所長は視察後、国際的に実施されている採水方法と差はないとの認識を示した。
専門家は8日、福島第1原発内の海水分析棟を視察し、これらの視察結果は、今月下旬に来日予定のIAEAの廃炉調査団の議論や助言に生かす予定。【鳥井真平】