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第六十三話「自覚した苦しみ」が生まれて

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オリ主Tueeeeeなフレデリカですが、中身がヘタレなので、ある方面での問題に対しては超しり込みです。
チキンなのですよw


第六十三話「自覚した苦しみ」が生まれて

 あの朝から、ルイズとタバサどころかキュルケまで絡んでベットに潜り込んでくるようになったのです。
 流石に理性の限界がきたので男子寮に逃げ込もうと思ったら、あっちはあっちで貞操の危機が発生しそうなので困った限りなのですが、ここで救世主!

「フレデリカ、私のところにくればいいのよ?」

 ・・・カトレア姉様、何の解決にもならないのです。

「梨花! 困ってるなら相談なさってくださいませ! 一番の親友のつもりなのは私だけですの?」

 ああ、ベアトリス様!

 沙都子、沙都子、かわいいよぉ~なのです。

 そんなわけで、執筆後に沙都子の部屋に潜り込んだところ、何故か下級生の集団が待っていたのです。

「・・・さ・・・ベアトリス、これは?」
「え~っと、ご免なさい、フレデリカ様。フレデリカ様がお泊まりに来るのがバレてしまいましたの」

 そんなわけで、下級生によるパジャマパーティーだそうなのですが・・・
 実は、一度退校して出戻ってきた方々も多いので、こう、年齢的に、微妙なのです。
 そう、体型とか、雰囲気とか、艶っぽい感じとか・・・。
 くぅ、ダッシュで逃げては沙都子の立場もあるのですし・・・。

「あ、あの、フレデリカ様、ご迷惑でしょうか?」

 こう聞かれて迷惑と答えられるほど空気が読めないわけじゃないのです。

 そんなわけで、僕は泣く泣くパジャマパーティーに参加して、いつも以上の精神力を発揮せざる得なかったのはお約束なのです。













 フレデリカが何に苦しんでいるかを理解してしまいましたわ。
 何というか、こう、ご愁傷様ともうしますか。
 男性になった記憶というものはございませんが、下手に女性であった意識があるので苦しいらしいのです。
 加えて、周囲が男性扱いしない「純血」少女ばかりなもので、その醜い部分を隠さざる得ないというのが苦しいところなのでしょう。
 逆に男子寮に行けばいいのかといえば、そうではありません。
 男子寮には今のフレデリカの苦しみを越えたさらなる野獣が息づいているのです。
 流石にあの容姿では出入りしたくないでしょう。

 ・・・ちょっと興味はありますけど。

 それはさておき、この夜会は一度限りということにさせていただきました。
 梨花に無理強いしてしまったこと自体を理解している人たちは納得して下しましたが、参加できなかったことが不満と感じている人々には理解できないようです。
 遠回りに、はたまた直接的な文句がきていますが、梨花の苦しみを思えば何ということはありません。
 ああ、出来れば直接その苦しみを何とかしてあげたいのですが・・・

 それが出来ないからこそ苦しんでいる梨花には話せない内容ですわね。

 梨花は私に対して「沙都子」を求めているのですから。
 ベアトリスとしての立場では、梨花を救えない。
 少し寂しいですけどね。












 えーっと、ミスタ圭一に怒られました。

 フレデリカのために、と思っていたんだけど、男の純情を弄ぶ行為だ、と大激怒。
 あんなに紳士なミスタ圭一が怒るのだから、フレデリカもさぞ怒ってるだろうと思ってたけど、

「以後は自重して欲しいのですよ」

 という決着をつけてくれた。
 許された、と思っていたのはつかの間。
 じつはすでにお母様に事の次第が報告されていたのだった。

「フ、フ、フレデリカァ、それはないんじゃないのぉ!?」
「ボクの苦しみを味わうがいい、のです」

 ・・・ことのほか怒ってました。

 久しぶりのお母様の洗礼を受けて死ぬかと思ったけれど、最後にお母様が囁いてくださった。

「あまりフレデリカを追いつめず、包み込んであげなさい」

 お母様、がんばります・・・。

 一応、そんな騒ぎの中でも結構負荷が減ったらしく、かなりいつものフレデリカが戻ってきたのはうれしかった。











 えー、前回のネタ「二人はフレデリカ」がプログラムに入っているという。
 まぁ、なんというか、光栄? かしら?
 これを聞いたお父様は、お抱えの絵師を総動員して絵画に描かせると息巻いているという。
 ・・・正直に言おう、結構困ってる。

 ルイズあたりは舞台度胸があるらしいけど、私は結構ダメだ。
 というか、男女の一対一ならいいけど、無遠慮までな欲望の視線が幾万も集まってくるだなんて考えただけで恐ろしい。
 以前は、そう、数人程度なら快感に感じていた。
 でも、これはだめ。
 まるで欲望の視線の暴力だもの。
 ガリアで十分に感じたわ。
 この上あの視線にさらされると思うと、自然に膝が笑う。
 そんな私を包み込むように抱きしめるフレデリカ。

「大丈夫なのですよ、キュルケ」

 優しく優しくなでるフレデリカ。
 なんだか胸の内の不安が薄らいでいった。

「あそこで歌うのはキュルケじゃなくて、フレデリカ=アウアウなのです」

 ・・・私の感動を返してよ、フレデリカ。

「そして、あそこで歌うのはボクではなく、フレデリカ=ベルンなのです」

 あー、もう、何でもよくなってきたかしら?
 あはははははは。

「そうです、その意気なのです。キュルケも一緒に泥をかぶってもらうのですよ~」
「似合ってるのですよ、キュルケ」

 フレデリカの使い魔「羽入」は、姿を消しつつ進行をする役目だ。
 というか、先住魔法そのままなのに何で騒がれないのかしら?

 ・・・フレデリカだから、これしかないわよね。

 もう何でもいいわ、うん。
 こうなったらいろいろと演出もしましょうよ?
 花火使ったり、光をチカチカさせて。
 うん、それがいいわ!!

「吹っ切れたみたいでうれしいのですよ~」

 にこやかに微笑むフレデリカの笑顔が黒く見えたのは気のせい、気のせいにちがいない、うん。


みんな色々と不幸、というか、日常に潜む問題って解決に向かう本人にとっては大問題だよねーという感じです。
他人から見れば簡単な解決法も、追い詰められた本人には難しかったりするわけで。

オリ主Tueeeでも、心の問題は別。そんな感じで書いて見ました。

今回の元ネタ
ああ、ベアトリス様! : ああ、女神○ま

 

(2,431文字)

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