写真・図版河戸光彦会計検査院長（左）から「２０１２年度決算検査報告」を受け取る安倍晋三首相＝７日午後、首相官邸、越田省吾撮影

　【金子元希、北沢拓也】会計検査院は７日、国費の使い道を調べた２０１２年度の決算検査報告を安倍首相に提出した。無駄遣いや不適切な経理、改善が必要な事業は６３０件、４９０７億円にのぼった。前年の５２９６億円に次いで過去３番目の金額で、４年連続で４千億円を超えた。

　指摘金額が最も大きいのは、法務省による刑務所の改築工事などの会計処理の誤り８０３億円。経済産業省は、融資が焦げ付いた中小企業の代わりに弁済する信用保証協会に７００億円を補助したが、その９８％が使われていなかった。

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