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第五十九話「お見合い」が生まれて

トップページ > 神代ふみあき書庫 > 非赤松椎名系作品 > フレデリカとゼロ魔 > 第五十九話「お見合い」が生まれて





えー、いろいろありますが、執筆速度に連載が追いつきました。

というわけで、しばし書き溜めモードにうつります。
ちょっとおやすみです。



第五十九話「お見合い」が生まれて



 あー、これ、お見合い?


 女子寮のフレデリカの部屋で、いろいろとエレ姉様と圭一さんが話してるんだけど、結構専門的すぎて解らなかった。
 だけど適当に話を合わせているわけじゃないのはよく分かる話だった。
 なにしろ、エレ姉様が本当に気持ちよさそうに話しているのに、圭一さんの相づちを聞いて尚うれしそうにしてるから。
 で、それを面白く思っていないのが、約二名。

 製紙の某女史とエルフの某女史。

 なんでも、召還される前の所で、圭一さんを懸想していたとか。
 とはいえ打ち明けていない恋心なんて、開いていない手紙みたいなもの。
 相手に伝わっていないのでは意味がない。
 そう、意味がないのだ。

 その点では、実に得難い相手を召還できたものだと思う私だし、エレ姉様に見合う話題を準備できたフレデリカも大したものだった。

 だったのだけど、フレデリカが防戦一方な二人の女史ってどんななの?

「りかちゃーん、おじさんはそろそろ切れそうだよ~」
「りっかっちゃ~~~ん、レナは、なんだか、おやしろさまの声が聞こえるかなぁ~」

 やばい、なんだかとってもヤバい気がする。
 というか、こんな雰囲気の二人を放置してエレ姉様と「キャッキャ、ウフフ」できる圭一さんがすごいのか、うちの姉がすごいのかが解らない。














 話で聞いていたルイズさんのお姉さん、エレオノールさんは、堅物でヒステリックな人ってイメージだったけど、直接会ってみるとかわいい感じの女性だった。
 こう、華奢な感じで、それでいて少女のような感性をしている人だったことを話すと、ルイズさんは目を輝かせた。

「さすが圭一さん、エレ姉様の良いところを直接且つ大胆に直撃してる!」

 いやいや、なんつうか、見たまんまだし。
 とかなんとか話した後で、なぜか超不機嫌な魅音とエルフの女の子・・・

「・・・って、レナか!?」
「大当たりだよ、圭一君!!」

 なんつうか、貴族のみんなも驚きだけど、エルフ、それも肉感的なエロフってどんだけだよ、レナ。

「ん? ん? 圭一君は今、なにを考えたのかな? かな?」

 やべ、目からハイライトが消えた。
 レナのギアが入ったらしい。
 L5じゃねえのに、やっぱ「あっち」の女の子はこえーよ!!

「・・・おじさんも聞きたいかなぁ」

 両手をわきわきとさせる魅音。
 にこにこな笑いのレナ。

 まるで「部活」の時の空気、鉄火場の匂いがする。

「おーっほっほっほ! リカ、圭一さん、遊びに来ましてよ!!」

 うっわー、混乱必至か!?

「もしかして、沙都子ちゃん!?」
「って、レナさん!?」
「「わーーーーー!!」」












 レナ曰く、本の定期安定供給が望まれているそうだ。

 ・・・感染させたですね、レナ。

 で、エルフサイドから金銭の代わりとして労働力が供給される。
 労働力として、ビシャ殿が充てられ、レナは定期運送でエルフの里とトリステインを往復するそうなのです。
 というか、死ぬほどいやそうな顔ですね、ビシャ殿。

「・・・それもこれも、すべて自分の不徳だ」

 聞けば、自分の姪とレナの為に僕たちの書物を与えていたのが事件の始まりだそうな。
 つまり、

「若い女の子に構ってほしくて、お土産をわたしていた、と?」
「・・・ひどく屈辱的な表現だ」

 死にそうな顔色のビシャ殿。
 うん、イジリがいがありそうですね。

「門の向こうの工芸品でもいいのですよ? 武器意外でも何とかなるのです」
「ふ、番族の分際で・・・・」
「あうあう、これ、結構使えるのですよ~」
「お、羽入ちゃん、それ貸して貸して!」
「圭一にはこっちが似合うと思うのですよ?」
「うわ、これ結構いけるわ」

 ビシャ殿が持ち歩いていた道具を、喜々として扱う、そんな伝説的使い魔の二人を、呆然と見つめるビシャ殿。

「あー、ビシャ殿?」
「私は、疲れているのだろうなぁ・・・」
「それは確実なのです」

 頭をふらふらさせたビシャ殿は、「orz」なポーズで固まってしまったのでした。

「というか、販路を広げて、うちの支店でも作る?」
「ルイズ、よい考えなのです。そして支店長を・・・」

 いまだガックリしているビシャ殿の腰をポンポンと叩く僕。

「え?」

 何しろ供給される労働力なのです。
 戦働きばかりが労働ではないのですよ?


「ええ?」















 蛮族の世界に長期出張を覚悟していた私だが、早々にかえってこれた。
 新しい肩書きとともに。

「V&R出版東方支店 支店長」

 この話を押しつけられたとき、血を吐いて倒れるかと思ったが、戻ってからがひどかった。
 評議会に呼び出され、市民たちに集まられ、他の集落に巡回させられた。

 この死ぬほど重い本を背負って。

 明らかにこれは拷問の類に違いない。
 少なくともあの蛮族は、こういう未来を見通していたに違いないと思う。

 ああ、なんて不幸なんだ。 












 まるで原作のような光景なのです。
 ルイズの使い魔を挟んで、女子が鞘あて。
 実にラブコメ光景で心温まるのですよ。

 第一のコース、エレ姉様。
 第二のコース、みぃ。
 第三のコース、レナ。

「フレデリカ、これが貴方の幸せ計画?」
「ルイズ、少なくともエレ姉様のプライドの鎧はおろせたのですよ?」
「それを降ろしたのはフレデリカの物語だと思うわよ?」

 まぁ、こまけぇことはいいのです。
 でもこれで三姉妹丼だけは避けられたはずなのです。

「あら、フレデリカ。じゃぁ、二姉妹丼は諦めてるってこと?」
「キュルケ、避けることを諦めてはいないのですが、御花畑の結婚で「特赦」が出るのを期待しているのです」
「なによ、それじゃぁ私って刑罰みたいじゃない」
「・・・自覚は必要」
「ターバーサー!」

 久しく三人組のじゃれあいなのです。
 むにむにタバサの頬を引っ張っていたルイズが、急遽タバサを抱いてその場を離れました。
 悟った僕も羽入を横だきにして離れます。
 もちろんキュルケもフレイムを抱いて離れるのですが、視線で追うまでもなくテーブルが弾けました。
 
 やばい、やばい、混ぜるな危険、だったのです。


熟成不足・・・でした。

追い立てられるように書いているせいか、ちょっと余裕がありません。
以降少し時間を置きたいと思います。
ごめんなさい
 

(2,501文字)