2013年11月6日08時33分
【土屋亮】経営が悪化しているスターフライヤー(北九州市)は5日、今月半ばをめどにまとめる経営合理化計画に、主力の羽田―北九州便と羽田―福岡便の増便を盛り込む方針を固めた。不採算の羽田―関西便は減便し、その分を振り向ける。赤字幅が大きい関西―福岡便は10月に参入したばかりだが、廃止も視野に調整する。
いずれも来春にも実施する方向で詳細を詰める。スタフラの国内線は4路線あるが、羽田―北九州(1日12往復)と羽田―福岡(同10往復)は、今後もビジネス客を中心に安定した利用者が見込めると判断した。
一方、格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションや新幹線との競争が激しい羽田―関西(同5往復)と関西―福岡(同4往復)は、大きく見直す。
唯一の国際線の北九州―釜山便(同2往復)は、筆頭株主である全日空が廃止を求めるものの、スタフラは「企業や地域のシンボル」とこだわっており、存続の道を探る。スタフラは路線や機体を増やす拡大戦略で人件費や整備費がかさみ、2014年3月期には純損益で5期ぶりの赤字に陥る見通しだ。
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