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第四十九話「胸のしこり」が生まれて

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・・・ちょっと内面が露呈します


第四十九話「胸のしこり」が生まれて

 再会した園崎姉妹と北条兄妹。

 泣きながら現状報告と、これからの話をしている姿はほほえましいのです。
 公は随分と双子を警戒していましたが、製紙革命中の話を聞いて興味を持ったようなのです。
 今は魅ぃとサトコが一歩はなれ、頬を赤らめつつ会話をしているサトシと詩ぃに、暖かな視線を送っているのです。

「ま、こういう姿が見れるんなら、夜通しの早駆けも無駄じゃなかったかな?」
「・・・本当に、詩音さんの執念には恐れ入りますわ」
「にぃにぃとられて悔しいですか?」
「・・・リカ、意地が悪いですわよ? にぃにぃの幸せを思えば、どこかの馬の骨と結婚するぐらいなら、ネェネェの方がいいに決まってますわ」

 瞬間、真っ赤になってこちらを向く詩ぃ。

「さ、さとこ、いま、なんて?」
「・・ネェネェとお呼びしたんですわよ、詩音さん」

 ぶしゅー、と真っ赤になって倒れた詩ぃ。
 支えるはサトシ。
 わりとお似合いな姿に私達は口笛を吹いて祝うのでした。





 お互いに、これと言って用が無くなった二人は、トリステインの街中にデート。
 で、魅ぃとサトコは、僕と一緒に学院見学に来ることになったのです。
 まずは寮に案内したのですが・・・・

「リカ、なんで女子寮なのかしら?」
「・・・この見た目なので、男子寮に寝泊りすると襲われそうなのです」
「・・・納得したわ」

 虚無の日では無い今日は授業中であることに間違いないのですが、なぜか学校中がざわざわしてるのです。
 何事、とおもって、マルトーおやじに聞いてみると、涙を流して肩をたたかれたのです。

「りかちゃん、あんたはやっぱすげえ!!」

 なんでも、先日の減税が交付されたそうなのですが「フレデリカ減税」という名前で発表されたとかいうのです。

「リカもすごいことするわね」
「りかちゃん、おじさんとこでもやってよ」

 まぁ、無理ですよ?
 とまれ、平民の大半が減税の効果を受けるわけで、フレデリカ万歳、猫の騎士団万歳という騒ぎらしいのです。
 こうしている間にも侍女の皆さんが手を振ってますし。

「このままだと面倒ごとになりそうなので、寮の部屋で一服なのです」
「お、じゃぁ、茶でも入れさせるぜ」

 さすがマルトーおやじ、気が効いてるのです!




 で、自分の部屋に行くと、すでに常備品タバサと、オプションルイズ、そしてキュルケがいるのです。

「とりあえず、ただいまなのです」
「「「おかえり」」」

 もくもくと新作を読むタバサ、モシャモシャとハシバミチップスを啄ばむキュルケとルイズ。

「ねー、りかちゃん。もしかして同棲してるの?」
「真っ向否定なのです」

 流石にシモネタは封印中らしいのですが、三人と話しているうちに開封して、それはそれは聞いていられないレベルになっているのです。
 さすが魅ぃ、サトコは聞いちゃ駄目なのですよ。

「あ」
「なんですの、リカ」
「来年はウチに入学するですか?」
「勿論ですわ、リカがいるんですもの」

 可愛いですねー、サトコ。
 可愛すぎなのです。

 思わず抱きしめてナデナデなのですよ。

「・・・そう、だったのね、フレデリカ。貴方の趣味が見えた」
「タバサ、誤解が大きいみたいなのです」
「・・・こうなると、成長中のわが身が恨めしいわ」
「大して大きな成長はしていないのですよ、ルイズ」
「ほーっほっほっほ、昔からリカはわたくしにメロメロですのよ!?」
「・・・事実無根ではないのが悔しいですね、サトコ」

 まぁ、こんなバカ話をしていたところ、気付けば廊下が騒がしい。
 覗いてみると、なんと侍女の群れ。
 一枚のトレイを奪い合って、メイドファイト中なのです。

「・・・・・・なにしてるのですか?」
「「「「「はっ」」」」」

 聞けば、マルトーおやじに頼まれたお茶入れ当番を争っていたとか。
 まったく、最近の皆さんはアクティブすぎなのですよ。






 そんなこんなの再会劇は、この後少し長期になったのです。
 かなり盛り上がったサトシと詩ぃは、そのまま別邸で逢瀬を繰り返し、その代わりに魅ぃが製紙の仕事に専従。
 サトコもサトコで別邸と学院を往復生活をして、このまま学院に入学するつもりらしいのです。
 魅ぃもサトコも、別邸に居座った二人に気まずい思いをさせないように気を使っているらしいのですが、大公のことはガン無視らしく、すごすご帰っていったのを見送ったのは僕だけだったのです。
 可愛そう、かわいそうなのです。

 レナにも連絡を取ったところ、近々顔を出すといっていたので、圭一を除く雛身沢組は全員集合できそうですね。

 ・・・その時にでも僕の秘密を明かしたほうがいいのかな、と思うのです。

 皆から、多分、怒られると思うのです。
 皆から、多分、軽蔑されると思うのです。
 それでも、ボクは本当のことを告げないといけないと思うのです。
 いつか、その日が来たときに、圭一とも出会いたいと思うのは贅沢でしょうか?

一応、オリ主であるフレデリカも悩んでいます。
そんな感じです



(1,990文字)